使用済みスマホの分解したリチウムイオンバッテリーはどうなるのか?

                   

分解したリチウムイオンバッテリーからレアメタルの再資源化

ZAURUSのデータ物理破壊に持ち込まれた端末は専用シュレッダーに入れる前にリチウムイオンバッテリーの取り外しをします。

リチウムイオンバッテリーは構造上、長期間放置すると、バッテリーの膨張・発火・爆発の可能性があります。
取り外した後のリチウムイオンバッテリーは保管など取り扱いには注意が必要です。

バッテリーには、原材料でニッケルやコバルトのレアメタルが使われています。
レアメタルのニッケル、コバルトは天然資源が枯渇していて、使用済みバッテリーの再資源化が有効な資源確保の方法となっています。

ZAURUSではリチウムイオンバッテリーはもちろん、データ消去のために物理破壊された破砕物もすべて専門機関にてレアメタルや希少金属の再資源化をしています。

今回はZAURUSで回収したバッテリーが再資源化されるまで保管されている様子をご紹介したいと思います。

分解したバッテリーは専門業者で厳重保管

写真:専門業者様(ルイテック株式会社八王子センター)

ZAURUSではまず、端末からバッテリーを外した際にコネクタ部分をテープで絶縁し、店舗で保管します。3か月に1度、専門業者様で回収してもらい、数が集まり再資源化されるまで、保管されます。

リチウムイオンバッテリーを回収・保管していただいているのは、ルイテック株式会社様の八王子センターです。ルイテック株式会社様は「都市鉱山の価値を極大化し、リサイクルで地球環境に貢献する」と循環型社会への取り組みを強化している資源リサイクル事業の専門業者様です。
ZAURUSと同じサーキュラーエコノミーを目的に取り組みをされていらっしゃいます。

ルイテック様に回収されたリチウムイオンバッテリーはどこの店舗でいつ回収したものかわかるようにデータ登録をして行方がわかるようになっています。
データ登録が完了したバッテリーは大きなドラム缶にまとめて入れられ、大量の水をはって、蓋が閉められます。
保管しているあいだに発火や爆発のないように対策されています。
リチウムイオンバッテリーが入ったドラム缶がある程度たまると、レアメタルの再資源化のための専門機関(精錬メーカー)様に納品されるそうです。

セキュリティと発火などの危機管理対応が万全の施設

今回お伺いしたリチウムイオンバッテリーの回収、保管施設を運営されている専門業者様では施設のセキュリティと危機管理対応がしっかりされていました。

数多くの資源循環可能なものを回収、分解、保管、されているので、倉庫内に保管されているものは資源の元としてしっかりデータ管理されていました。
また、リチウムイオンバッテリーのような発火の可能性のあるものはルールに沿って、厳重に保管されていました。

ZAURUSのサービスも資源循環を目指しスタートしています。同じように資源循環を目指す業者様に支えられて成り立っていることを実感しました。
お客様と関係業者様と未来の地球のために1人1人、1個1個を積み重ねていきたいと思います。

サーキュラーエコノミー(循環経済)を目指して