Androidスマホを機種変更するとき、「写真や連絡先はどうやって移す?」「ケーブルなしでもデータ移行できる?」「LINEのトーク履歴もまとめて移る?」と迷う方は多いでしょう。
古いAndroidスマホを操作できる場合は、新しいスマホの初期設定中に2台をケーブルまたはワイヤレスで接続する方法が基本です。写真、動画、連絡先、SMS、通話履歴、アプリなどをまとめてコピーできます。古いスマホを使えない場合でも、事前にGoogleアカウントへバックアップしていれば、新しい端末へ復元できる可能性があります。
ただし、LINEのトーク履歴、おサイフケータイ、銀行・決済アプリ、認証アプリ、eSIMなどは、Android本体のデータコピーとは別に引き継ぎ操作が必要です。すべて移ったと思って古い端末を初期化すると、必要なデータや残高を取り戻せなくなることがあります。
この記事では、AndroidからAndroidへデータ移行するやり方を中心に、機種変更前の準備、ケーブル・Wi-Fi・Googleバックアップを使った手順を解説します。AndroidからiPhoneへデータ移行する方法や、LINE、おサイフケータイ、eSIMなど個別の引き継ぎが必要なデータについても確認していきましょう。
Androidのデータ移行はどの方法が簡単?
古いAndroidスマホが正常に動くなら、新しい端末の初期設定中にケーブルで直接コピーする方法がわかりやすく、通信も安定しやすいためおすすめです。ケーブルがなくても、対応機種ならQRコードなどを使ってワイヤレスで移行できます。
| 現在の状況 | おすすめの方法 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 古いAndroidを操作できる | ケーブルで直接コピー | データが多くても比較的安定しやすい |
| 古いAndroidを操作できるがケーブルがない | ワイヤレスで直接コピー | 対応機種ならQRコードや画面の案内で接続できる |
| 古いAndroidが故障・紛失している | Googleバックアップから復元 | 故障前に保存されたデータだけ復元できる |
| 新しい端末がGalaxy | Smart Switch | ケーブル・ワイヤレス・PC・外部ストレージに対応 |
| 写真やファイルだけ移したい | Googleフォト・Googleドライブ・パソコン・microSD | 必要なデータを個別に移せる |
データ移行は、古いスマホの中身を新しいスマホへコピーする操作です。移行が完了しても古い端末のデータは自動では消えないため、すべて確認するまでは初期化しないでください。
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Androidのデータ移行前に準備するもの
途中で接続が切れたり、ログインできなくなったりするのを防ぐため、作業を始める前に次のものをそろえましょう。
- 現在使用している古いAndroidスマホ
- 移行先となる新しいAndroidスマホ
- 安定したWi-Fi環境
- 古い端末で使っているGoogleアカウントとパスワード
- 古い端末の画面ロックを解除するPIN・パターン・パスワード
- 充電器
- データ通信対応のUSBケーブルと、必要に応じて変換アダプター
USB-C端子同士ならUSB-C to USB-Cケーブルを使えます。古いスマホがmicroUSB端子の場合は、端子の組み合わせに合うケーブルやアダプターが必要です。見た目が合っていても充電専用ケーブルではデータ移行できないため、データ通信対応と明記された製品を用意してください。
機種変更前に行う7つの準備
Androidの標準機能で多くのデータをコピーできますが、移行漏れを防ぐには事前確認が欠かせません。次の順番で準備しましょう。
1.Googleアカウントとパスワードを確認する
新しいスマホでは、古いスマホで利用しているGoogleアカウントへのログインが必要です。「設定」から「Google」または「パスワードとアカウント」などを開き、使用中のGmailアドレスを確認してください。パスワードがわからない場合は、古い端末を使えるうちに再設定しておきます。
Googleアカウントへログインできないと、バックアップの復元だけでなく、Googleフォト、連絡先、カレンダー、購入済みアプリなどを引き継げないことがあります。
2.Androidとアプリを最新の状態にする
古いスマホで利用可能なシステムアップデートとアプリの更新を行います。新旧端末のソフトウェアが古いと、接続できなかったり、一部のデータを移せなかったりする場合があります。
なお、バックアップを作成した端末より古いAndroidバージョンを搭載した端末へは、データを完全に復元できない可能性があります。新しい端末でアップデートを利用できる場合は、最新の状態にしてから移行しましょう。
3.両方のスマホを十分に充電する
移行中に電源が切れると作業が中断します。新旧のスマホを十分に充電し、ワイヤレスで移行するときは必要に応じて充電器へ接続したまま進めてください。ケーブルで2台を接続する場合も、作業開始前に充電を済ませておきましょう。
4.新しいスマホの空き容量を確認する
移行先の空き容量が、コピーするデータ量より少ないと、転送が止まったり一部が移らなかったりします。古いスマホの「設定」からストレージ使用量を確認し、新しいスマホに収まらない場合は、不要な動画やダウンロードファイルを整理するか、移す項目を選びましょう。
5.Googleバックアップを最新にする
直接コピーに失敗した場合に備え、古いAndroidでバックアップを作成します。一般的な手順は次のとおりです。
- 古いスマホで「設定」を開く
- 「Google」→「すべてのサービス」と進む
- 「バックアップと復元」にある「バックアップ」を開く
- バックアップ先のGoogleアカウントを確認する
- 「今すぐバックアップ」をタップする
- 完了後に、バックアップの日時と対象データを確認する
機種によっては「Google」→「バックアップ」など、表示される項目名が異なります。写真と動画はGoogleフォトのバックアップ設定が別になっている場合があるため、Googleフォトを開き、プロフィール画像からバックアップの完了状況も確認してください。
6.LINEやおサイフケータイの引き継ぎ準備をする
LINE、交通系ICカード、電子マネー、銀行、証券、QRコード決済、ゲーム、認証アプリなどは、端末の一括コピーだけでは引き継ぎが完了しないことがあります。古いスマホを初期化する前に、各アプリ内の「機種変更」「引き継ぎ」「バックアップ」などを確認してください。詳しい注意点は後半で解説します。
7.SIM・eSIM・microSDカードの状態を確認する
物理SIMカードは電話番号や通信契約に使うもので、写真やアプリなどの本体データを移すものではありません。eSIMもAndroidのデータコピーとは別に、通信会社の転送または再発行手続きが必要な場合があります。
microSDカードを使っている場合は、写真や動画の保存先が本体かカードかを確認しましょう。カードを「内部ストレージ」として設定している端末では暗号化されていることがあり、カードを新しいスマホへ差し替えるだけでは読めない場合があります。
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Androidのデータ移行で移せるもの・移せないもの
移行できるデータは、Androidのバージョン、端末メーカー、接続方法、各アプリの対応状況によって異なります。目安は次のとおりです。
| データの種類 | 標準のデータ移行 | 注意点 |
|---|---|---|
| Google連絡先・Googleカレンダー・Gmail | 移行しやすい | 同じGoogleアカウントで同期する |
| 本体内の写真・動画・音楽・文書 | 移行できることが多い | 非表示・ロック済みフォルダや特殊な保存場所は要確認 |
| SMS・MMS・通話履歴 | 移行できることが多い | 使用アプリや機種によって差がある |
| Google Playから入れたアプリ | 再ダウンロードされる | ログイン状態やアプリ内データは移らない場合がある |
| Wi-Fiや一部の端末設定 | 移行できる場合がある | メーカーやAndroidバージョンが変わると引き継がれないことがある |
| LINEのトーク履歴 | 別途操作が必要 | LINEアプリ内でバックアップとアカウント引き継ぎを行う |
| おサイフケータイ・Googleウォレットの一部カード | 別途操作が必要 | 旧端末で預け入れや削除が必要なサービスがある |
| 銀行・証券・決済・認証アプリ | 別途操作が必要 | 再認証、端末登録解除、ワンタイムパスワードの移行などを行う |
| eSIM | 通常のデータとは別 | 対応機種・通信会社に応じて転送または再発行する |
| Google Play以外から入れたアプリ | 移らないことがある | 提供元を確認して手動で再インストールする |
「アプリのアイコンが移った」ことと「アプリを以前と同じ状態で使える」ことは同じではありません。ログイン、本人確認、データの復元が必要なアプリもあるため、一つずつ起動して確認しましょう。
方法1|ケーブルでAndroidからAndroidへデータ移行するやり方
写真や動画が多い場合や、Wi-Fiが不安定な場合は、データ通信対応のUSBケーブルを使う方法がおすすめです。画面の名称や順番は機種によって多少異なりますが、基本の流れは次のとおりです。
- 新旧のAndroidスマホを十分に充電する
- 新しいスマホの電源を入れ、「開始」などをタップする
- 言語、Wi-Fi、SIMなどの初期設定を進める
- 「アプリとデータのコピー」「データをコピー」などを選ぶ
- 画面の案内に従って、新旧のスマホをUSBケーブルで接続する
- 古いスマホのロックを解除し、「許可」「信頼する」「コピー」などをタップする
- 新しいスマホで、古い端末と同じGoogleアカウントを確認または追加する
- 写真、連絡先、メッセージ、アプリなど、コピーする項目を選ぶ
- 「コピー」をタップし、完了するまでケーブルを抜かずに待つ
ホーム画面が表示されても、アプリのダウンロードや写真・メッセージの整理がバックグラウンドで続く場合があります。移行直後に見つからないデータがあっても、Wi-Fiと電源に接続したまましばらく待ち、再度確認してください。
ケーブルをつないでも認識しない場合
- 充電専用ではなく、データ通信対応のケーブルか確認する
- ケーブルを一度抜き、数秒待ってから両端を差し直す
- 別のケーブルや変換アダプターを試す
- 古いスマホのロックを解除する
- USBの用途が表示されたら「ファイル転送」などを選ぶ
- 端子にほこりや異物がないか確認する
- 両方のスマホを再起動する
- 解決しなければワイヤレス移行へ切り替える
方法2|ケーブルなしでAndroidのデータを移行するやり方
対応するAndroidスマホ同士なら、ケーブルがなくてもワイヤレスでデータをコピーできます。新しい端末に表示されるQRコードを古い端末で読み取る方式や、古い端末に届くセットアップ通知から接続する方式があります。
- 新旧のスマホを充電し、Wi-FiとBluetoothをオンにする
- 2台を近くに置く
- 新しいスマホの電源を入れて初期設定を始める
- 「アプリとデータのコピー」などを選ぶ
- 「ケーブルがない場合」「ケーブルを使わずにコピー」または「ワイヤレス」を選ぶ
- 古いスマホに表示されたセットアップ通知を開くか、新しいスマホのQRコードを読み取る
- 両方に表示されたコードが一致していることを確認し、接続を許可する
- コピーするデータを選び、完了するまで2台を近くに置いて待つ
Androidスマホ同士の標準移行では、ケーブルとワイヤレスで対応するデータの種類は基本的に同じですが、利用できる接続方法は機種によって異なります。大量の写真や動画を移す場合や、接続が何度も切れる場合はケーブルへ切り替えましょう。
方法3|Googleバックアップから新しいAndroidへ復元するやり方
古いスマホが故障して操作できない、紛失した、すでに手元にないという場合は、Googleアカウントに保存されているバックアップから復元します。
- 新しいAndroidスマホの電源を入れる
- Wi-Fiへ接続して初期設定を進める
- データコピーの画面で「以前のデバイスを使用できない場合」「他のデバイスを使用できない場合」などを選ぶ
- 古いスマホでバックアップに使っていたGoogleアカウントへログインする
- 表示された端末のバックアップと保存日時を確認する
- 復元するアプリやデータを選び、画面の案内に沿って進める
復元できるのは、故障や紛失の前にバックアップが完了していたデータだけです。本体のみに保存され、クラウドへ同期されていなかった写真、ファイル、アプリ内データなどは、バックアップからは戻せません。
また、復元には時間がかかることがあります。Googleの案内では、バックアップしたデータや設定の復元に最長で24時間ほどかかる場合があるため、すぐにすべてが表示されなくても、Wi-Fiと電源へ接続して待ちましょう。
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メーカー別のAndroidデータ移行方法
Androidの標準コピー機能に加え、メーカー独自の移行機能を使える端末もあります。基本的には、移行先となる新しいスマホの案内に従って方法を選びます。
| 新しい端末 | 主な移行方法 | ポイント |
|---|---|---|
| Google Pixel | Androidの標準コピー・Android Switch | QRコード、ケーブル、バックアップから移行できる。Pixel 9以降はセットアップ後の追加コピーにも対応 |
| Galaxy | Smart Switch | ケーブル、ワイヤレス、PC、外部ストレージを使える |
| Xperia・AQUOS・OPPO・Xiaomi・Motorolaなど | Androidの標準コピーまたはメーカーの移行機能 | 機種とOSによってアプリ名や対応データが異なるため、新端末の画面と公式案内を確認する |
GalaxyのSmart Switchで移行する手順
新しい端末がGalaxyの場合は、Smart Switchを利用できます。Android端末から、連絡先、メッセージ、通話履歴、写真、動画、音楽、文書、アプリなどを移行できますが、移行元のメーカーやOSによって対象は異なります。
- 新旧の端末でSmart Switchを開く
- 古い端末で「この端末から送信」、新しいGalaxyで「この端末で受信」を選ぶ
- 「ケーブル」または「ワイヤレス」を選ぶ
- 画面の案内に従って2台を接続する
- 新しいGalaxyで転送するデータを選ぶ
- 転送を開始し、完了後に結果を確認する
アプリによっては、転送後もインストール処理が続き、アイコンが薄く表示されることがあります。Smart Switchを利用した場合でも、金融アプリや電子マネーなどの個別設定は別途確認してください。
LINEのトーク履歴を新しいAndroidへ移行する方法
LINEは、Android本体のデータコピーだけに任せず、LINEアプリ内でバックアップとアカウント引き継ぎを行います。古いAndroidを操作できる場合は、次の順番で進めると安全です。
- 古い端末のLINEを最新版へ更新する
- 「ホーム」→「設定」から、電話番号、メールアドレス、パスワードなどの登録情報を確認する
- 「トークのバックアップ・復元」を開く
- バックアップ先のGoogleアカウントを確認する
- バックアップ用PINコードを設定し、「今すぐバックアップ」を実行する
- 新しい端末でLINEを起動し、「ログイン」を選ぶ
- 古い端末が使える場合は「QRコードでログイン」から「かんたん引き継ぎQRコード」を読み取る
- バックアップに使ったGoogleアカウントを選び、トーク履歴を復元する
AndroidからAndroidへの標準バックアップで引き継げる過去のトーク履歴は、基本的にテキストメッセージです。トーク内の写真、動画、ファイル、ボイスメッセージは標準バックアップの対象外となる場合があるため、必要なものは事前に端末へ保存するか、LINEのアルバム・ノートなどへ整理してください。利用中のプランによっては、写真や動画などを含むプレミアムバックアップを使える場合があります。
新しい端末でログインを確定すると、古い端末からLINEアカウントが削除されます。バックアップが完了していることを確認してから進めましょう。
おサイフケータイ・決済アプリ・認証アプリの引き継ぎ
おサイフケータイと交通系ICカード
モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCAなどは、残高やカード情報が通常のデータコピーだけで移るとは限りません。サービスに応じて、古い端末でカードをサーバーへ預け、新しい端末で受け取る操作を行います。
たとえばAndroid間でモバイルSuicaを移行する場合は、古い端末のモバイルSuicaまたはおサイフケータイアプリから「カードを預ける(機種変更)」を行い、新しい端末では旧端末と同じGoogleアカウントでおサイフケータイアプリへログインして受け取ります。複数枚ある場合は、すべてのカードで操作が必要です。
クレジットカードやデビットカード、交通機関のパスなど、Googleウォレットを開いただけでは新しい端末に自動表示されないものもあります。古いスマホを初期化する前に、利用している各サービスの機種変更手順を必ず確認してください。
銀行・証券・QRコード決済・ゲームアプリ
銀行、証券、クレジットカード、PayPayなどの決済、ポイント、ゲームアプリでは、再ログインやSMS認証だけで使えるものもあれば、古い端末での登録解除、引き継ぎコードの発行、ワンタイムパスワードの再設定が必要なものもあります。
特に残高、有料アイテム、端末認証があるアプリは、アプリ名と「機種変更」で公式情報を確認し、古いスマホを使えるうちに手続きを済ませましょう。
Google Authenticatorなどの認証アプリ
Google Authenticatorは、アプリ内でGoogleアカウントへログインしてコードを同期している場合、新しい端末でも同じアカウントへログインすると同期できます。アカウントを使わず端末内だけに保存している場合は、古い端末の「アカウントを移行」からQRコードを表示し、新しい端末で読み取ります。
ほかの認証アプリやサービスでは方法が異なります。認証コードを移さないまま古い端末を初期化するとログインできなくなるおそれがあるため、復旧コードや別の認証手段も確認してください。
物理SIMとeSIM
物理SIMは、通信会社の案内に従って新しい端末へ差し替えます。SIMを差し替える前でも、Wi-Fiがあればデータコピーを進められる場合があります。
eSIMは通常のデータ移行とは別の手続きです。対応する端末と通信会社では端末間転送を利用できる場合がありますが、eSIMの再発行やプロファイルのダウンロードが必要なケースもあります。新しい端末で通話・SMS・モバイル通信を確認してから、古い端末側のeSIMを削除してください。
microSDカード
新しいスマホも同じ規格のmicroSDカードに対応している場合は、古い端末の電源を切ってカードを取り外し、新しい端末へ差し替えられます。ただし、カードを古い端末の内部ストレージとしてフォーマットしていた場合は、別の端末で読み取れないことがあります。その場合は、古い端末が動くうちに本体やクラウド、パソコンへファイルをコピーしてください。
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AndroidからiPhoneへデータ移行するやり方
AndroidからiPhoneへデータ移行するときは、Appleが提供する「iOSに移行」アプリを使う方法が基本です。連絡先、SMS、通話履歴、写真、動画、カレンダー、ファイルなどを、新しいiPhoneの初期設定中にまとめて転送できます。
「iOSに移行」を利用できるのは、基本的に新しいiPhoneの初期設定中です。すでにiPhoneの設定を完了している場合は、iPhoneを初期化して最初から設定し直すか、GoogleフォトやGoogleドライブ、パソコンなどを使って必要なデータを個別に移します。
AndroidからiPhoneへのデータ移行前に準備すること
転送を途中で止めないため、作業前に次の項目を確認してください。
- AndroidとiPhoneを十分に充電し、可能なら電源へ接続する
- AndroidのWi-Fiをオンにする
- 2台を近くに置く
- Androidへ「iOSに移行」アプリをインストールする
- Androidとアプリを利用可能な最新版へ更新する
- Android内のデータ量がiPhoneの空き容量に収まるか確認する
- LINEやおサイフケータイなど、個別に必要な引き継ぎ準備を行う
- 新しいiPhoneで使用するApple Accountとパスワードを確認する
microSDカードに保存されている写真や動画も転送対象に含める場合は、カード内のデータを含めてもiPhoneの容量に収まるか確認しましょう。Chromeのブックマークを移す場合は、AndroidのChromeも最新版へ更新しておきます。
「iOSに移行」アプリでAndroidからiPhoneへデータ移行する手順
- 新しいiPhoneの電源を入れ、Androidの近くに置く
- iPhoneの初期設定を進める
- 「クイックスタート」で「もう一方のAppleデバイスなしで設定」を選ぶ
- 「アプリとデータを転送」画面で「Androidから」を選ぶ
- 「アプリで転送」をタップする
- Androidで「iOSに移行」アプリを開く
- 利用規約やアクセス権限を確認し、画面の案内に沿って進める
- iPhoneに表示された10桁または6桁のコードをAndroidへ入力する
- Androidを、iPhoneが作成した一時的なWi-Fiネットワークへ接続する
- Androidで、iPhoneへ移すデータを選ぶ
- 「続ける」をタップし、iPhoneの読み込み状況を示すバーが最後まで進むまで待つ
- Androidで「完了」、iPhoneで「続ける」をタップする
- iPhoneの初期設定を完了し、必要なデータが移っているか確認する
Android側に先に「転送完了」と表示されても、iPhoneの読み込み状況を示すバーが最後まで進むまでは2台を動かさないでください。転送中はAndroidで別のアプリを開いたり、電話を受けたりせず、「iOSに移行」アプリを画面に表示したままにします。
USB-C端子を備えた対応機種同士なら、AndroidとiPhoneをUSB-Cケーブルで直接接続することで、ワイヤレスより速く転送できる場合があります。接続時にAndroidへUSB設定が表示された場合は、画面の案内に従ってデータ転送を許可してください。
Android 17以降の対応機種ではアプリなしで移行できる場合がある
Android 17以降を搭載した対応端末では、「iOSに移行」アプリをインストールせず、iPhoneに表示されたQRコードからデータを転送できる場合があります。
- 新しいiPhoneの初期設定を進める
- 「アプリとデータを転送」で「Androidから」を選ぶ
- 「アプリを使わずに転送」が表示されたらタップする
- AndroidのカメラでiPhoneのQRコードを読み取る
- Androidで移行する写真、連絡先、カレンダー、通話履歴、メッセージなどを選ぶ
- 転送が完了するまで2台を近くに置いて待つ
「アプリを使わずに転送」が表示されない場合は、そのAndroidまたはiPhoneが対応していない可能性があります。通常の「iOSに移行」アプリを使用してください。
AndroidからiPhoneへ移行できるデータ・できないデータ
「iOSに移行」で転送できる主なデータと、別途操作が必要なデータは次のとおりです。
| データの種類 | 移行の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 連絡先 | 移行できる | 端末やGoogleアカウントに保存された連絡先を確認する |
| SMS・メッセージ履歴 | 移行できる | 使用中のメッセージアプリによって差がある |
| 通話履歴 | 移行できる | 一部が表示されない場合がある |
| 写真・動画・フォトアルバム | 移行できる | クラウドだけにあるデータは別途同期が必要な場合がある |
| ファイル・フォルダ | 移行できる | 特殊な保存場所やアプリ専用領域は移らない場合がある |
| メールアカウント・カレンダー | 移行できる | 移行後にパスワードの再入力を求められる場合がある |
| Chromeのブックマーク | 移行できる | 移行前にChromeを最新版へ更新する |
| WhatsAppのメッセージとメディア | 対応条件を満たせば移行できる | 画面の案内に従い、同じ電話番号で引き継ぐ |
| 無料アプリ | 一部を再ダウンロードできる | App Storeにも同じアプリがある場合に限られる |
| LINEのトーク履歴 | 別途引き継ぎが必要 | 異なるOS間では移せる履歴に制限がある |
| 音楽・ブック・PDF | 手動での移行が必要 | パソコンやクラウドサービスなどを利用する |
| おサイフケータイ・電子マネー | 別途引き継ぎが必要 | サービスごとに預け入れや再設定を行う |
| 銀行・決済・認証アプリ | 別途引き継ぎが必要 | 再ログイン、端末認証、登録解除などが必要 |
| Google Playで購入した有料アプリ | 自動では移行できない | App Store版の再購入が必要になる場合がある |
アプリ自体をiPhoneへ入れられても、Androidでのログイン状態やアプリ内データまで移るとは限りません。新しいiPhoneでアプリを一つずつ起動し、ログインや本人確認、データ復元を行いましょう。
LINEをAndroidからiPhoneへ引き継ぐ場合
AndroidからiPhoneへの機種変更は異なるOS間の移行になるため、Android同士の引き継ぎとは条件が異なります。通常のQRコードによる引き継ぎでは、直近14日間のトーク履歴をiPhoneへ移せます。
直近14日間については、テキストメッセージだけでなく、写真、動画、ファイル、ボイスメッセージも引き継ぎ対象です。友だちリスト、グループ、アルバム、ノート、購入したスタンプ、プロフィール情報なども、同じLINEアカウントへ正しくログインすれば引き継げます。
一方、15日以上前のトーク履歴は、通常の異なるOS間の引き継ぎでは移せません。利用条件を満たし、LINEのプレミアムバックアップを利用している場合は、全期間のテキストメッセージと写真・動画・ファイル・ボイスメッセージを引き継げる場合があります。
AndroidからiPhoneへ移行すると、購入済みのLINEコイン残高や一部のゲーム内通貨など、異なるOS間では引き継げない有料アイテムがあります。新しいiPhoneでログインを確定する前に、LINEの登録情報とバックアップ状態を確認してください。
おサイフケータイ・SIM・eSIMは別途手続きする
モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCAなどのおサイフケータイ情報は、「iOSに移行」だけでは引き継ぎが完了しません。利用中のサービスごとに、Android側でカードを預ける、機種変更手続きを行うなどの操作が必要です。
物理SIMは、新しいiPhoneの対応状況と通信会社の案内を確認して差し替えます。eSIMは、対応するAndroid・iPhone・通信会社の組み合わせなら直接転送できる場合がありますが、対応していない場合は通信会社でeSIMの再発行やアクティベーションが必要です。
2026年8月時点で、AppleがAndroidからiPhoneへのeSIM直接転送に対応する日本の通信事業者として案内しているのはauとUQです。対応条件を満たさない場合や、ほかの通信会社を利用している場合は、契約先の最新手順を確認してください。
新しいiPhoneで通話、SMS、モバイル通信を確認するまでは、古いAndroidのSIMやeSIM情報を削除しないようにしましょう。
設定済みのiPhoneへ後からデータ移行する方法
「iOSに移行」は、基本的にiPhoneの初期設定中に使用します。すでに設定を完了したiPhoneでまとめて転送したい場合は、iPhone内の必要なデータをバックアップしたうえで、「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」と進み、初期設定からやり直します。
iPhoneを初期化したくない場合は、次の方法で必要なデータを個別に移せます。
- Googleフォトへバックアップした写真・動画をiPhoneで表示する
- iPhoneへ同じGoogleアカウントを追加し、連絡先やカレンダーを同期する
- GoogleドライブやOneDriveなどを使ってファイルを移す
- パソコンを経由して写真、動画、音楽、PDFなどをコピーする
- 各アプリでログインや引き継ぎ操作を行う
AndroidからiPhoneへデータ移行できない場合の対処法
- AndroidとiPhoneを再起動する
- 2台を充電器へ接続する
- Androidのモバイルデータ通信を一時的にオフにする
- VPNやWi-Fi自動切り替え機能を一時的にオフにする
- 「iOSに移行」アプリを最新版へ更新する
- 転送中は「iOSに移行」以外のアプリを開かない
- Androidで電話を受けない
- iPhoneに十分な空き容量があるか確認する
- USB-Cケーブルを使う場合は、データ通信対応か確認する
- 一部しか移らなかった場合は、古いAndroidを初期化せずに再試行する
転送に失敗しても、必要なデータが移ったことを確認するまでは古いAndroidを初期化しないでください。iPhoneを初期化してやり直す場合も、初回の設定後にiPhoneで作成・保存したデータがないか確認してから実行しましょう。
iPhoneからAndroidへデータ移行する場合
iPhoneからAndroidへ機種変更する場合も、新しいAndroidの初期設定中にデータをコピーできます。移行できる項目を増やしやすいため、基本的にはLightning to USB-CまたはUSB-C to USB-Cのデータ通信対応ケーブルを使う方法がおすすめです。
- iPhoneと新しいAndroidを十分に充電する
- iPhoneでiMessageとFaceTimeをオフにする
- 新しいAndroidの初期設定を開始し、Googleアカウントを追加する
- 画面の案内に従って2台をケーブルで接続する
- iPhone側で接続を信頼し、Android側で移行するデータを選ぶ
- コピー完了後、写真、連絡先、メッセージ、アプリなどを確認する
ケーブルがない場合は、iPhoneにiOS 15以降が搭載されていれば、対応する新しい端末で「Android Switch」アプリを使ったワイヤレス移行を利用できます。ただし、ケーブルとワイヤレスでは移せるデータが異なる場合があるため、新しいAndroidの案内を確認してください。
App Storeで購入したアプリ、iCloudキーチェーンのパスワード、一部のメッセージやアプリデータなどは、そのまま移行できません。LINEも異なるOS間の引き継ぎ条件がAndroid同士とは異なるため、LINEの最新の公式手順に従ってください。
Androidのデータ移行ができない・途中で止まる場合の対処法
データ移行が始まらない、途中で止まる、一部だけ移らない場合は、古いスマホを初期化せず、次の項目を順番に確認します。
- 充電する:両方の端末のバッテリー残量を確保する
- 再起動する:新旧のスマホを再起動してからやり直す
- 更新する:Androidとアプリを利用可能な最新版へ更新する
- ケーブルを替える:データ通信対応の別のケーブルやアダプターを試す
- ロックを解除する:古いスマホの画面を開き、接続許可の表示を確認する
- Wi-Fiを見直す:2台をルーターの近くに置き、VPNやテザリングを一時的に切る
- 空き容量を増やす:新しいスマホに十分な保存容量を確保する
- 移行項目を減らす:一度にすべてではなく、必要なデータを選んで試す
- 別の方法へ切り替える:ケーブル、ワイヤレス、Googleバックアップ、メーカーの移行機能を使い分ける
コピー画面が15分以上まったく進まない場合は、表示内容を確認したうえでコピーを停止し、どこまで移ったかを確認してから再試行します。新しい端末の初期設定後にデータコピーをやり直せるかどうかは機種によって異なり、設定内に移行項目がない端末では、新しい端末を初期化して最初からやり直す必要があります。
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データ移行後に必ず確認すること
「転送完了」と表示されても、一部のアプリやクラウドデータは後から同期されることがあります。古い端末を初期化する前に、次の項目を新しいスマホで確認してください。
- 電話の発着信、SMS、モバイル通信が使える
- 連絡先とカレンダーがそろっている
- 必要な写真と動画を開ける
- LINEのアカウントとトーク履歴を確認できる
- 銀行、証券、決済、ポイントアプリへログインできる
- 交通系ICカードや電子マネーの残高を確認できる
- 認証アプリで必要なコードを表示できる
- ゲームやメモなどのアプリ内データが残っている
- 「ダウンロード」や非表示フォルダ内の必要なファイルがある
- 新しいスマホのGoogleバックアップが有効になっている
確認が終わるまでは、古いスマホを数日間手元に残しておくと安心です。電話番号やアカウントの本人確認で、旧端末が必要になる場合もあります。
データ移行後の古いAndroidを安全に初期化する方法
売却、譲渡、回収、処分に出す場合は、移行確認後に古いAndroidを初期化します。一般的な流れは次のとおりです。
- LINE、おサイフケータイ、金融・認証アプリなどの引き継ぎが完了したことを確認する
- Googleアカウントやメーカーアカウントを端末から削除する
- 物理SIMとmicroSDカードを取り外す
- 移行済みのeSIMが古い端末に残っている場合は、通信会社の案内に従って削除する
- 「設定」→「システム」→「リセット オプション」などを開く
- 「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を選ぶ
- 初期設定画面が表示されることを確認する
設定名は、Galaxy、Pixel、Xperia、AQUOSなどで異なります。売却や譲渡をする場合は、初期化後に以前のGoogleアカウントを要求されるトラブルを避けるため、先に端末からGoogleアカウントを削除しておきましょう。
初期化できない古いAndroidはスマホ処分ZAURUSへ
データ移行が終わっても、古いAndroidの電源が入らない、画面が映らない、タッチ操作ができないといった状態では、自分で初期化できません。端末内に写真、連絡先、メッセージ、アカウント情報などが残っている可能性があるため、データ消去方法がわからないまま無人の回収ボックスや一般ごみに出すのは避けましょう。
スマホ処分ZAURUSでは、店舗への持ち込みと全国対応の宅配サービスを用意しています。データを記録する基板を専用設備で物理破砕し、処理後はデータ消去証明書を発行します。電源が入らず初期化できないAndroidも相談できます。
物理破砕後はデータを復元できないため、利用前に新しいスマホへ必要なデータが移っているか、クラウドに残っているかを必ず確認してください。
Androidのデータ移行に関するよくある質問
Q. AndroidからAndroidへデータ移行する一番簡単な方法は?
古いスマホを操作できるなら、新しいスマホの初期設定中に2台をUSBケーブルで接続し、「アプリとデータのコピー」を利用する方法が簡単です。ケーブルがない場合は、対応機種でワイヤレス移行を選べます。
Q. Androidのデータ移行はケーブルなしでもできますか?
対応機種同士であれば可能です。新しいスマホの初期設定で「ケーブルがない場合」「ケーブルを使わずにコピー」などを選び、QRコードやセットアップ通知を使って接続します。データ量が多い場合や接続が不安定な場合は、ケーブルのほうが進めやすいでしょう。
Q. データ移行の前と後、SIMカードはいつ入れ替えますか?
Androidのデータコピー自体はWi-Fiでも行えるため、物理SIMの差し替えは前後どちらでも可能な場合があります。ただし、SMS認証、回線開通、端末の購入元によって適切な順番が異なります。新しいスマホの初期設定画面と通信会社の案内に従ってください。eSIMは別途、転送または再発行が必要です。
Q. Androidのデータ移行にはどのくらい時間がかかりますか?
データ量、接続方法、Wi-Fi速度、端末性能によって異なり、数十分で終わることもあれば、写真や動画が多いと数時間かかることもあります。ホーム画面が表示された後も、アプリのダウンロードやクラウド同期が続く場合があります。
Q. 新しいAndroidを設定した後でもデータ移行できますか?
設定後にデータを追加コピーできるかは機種によって異なります。Pixel 9以降など、設定からAndroid Switchを使って後からコピーできる機種もあります。一方、移行メニューが表示されない端末では、新しい端末を出荷時設定へ戻して初期設定からやり直す必要があります。初期化する場合は、新しい端末で作成したデータを先にバックアップしてください。
Q. 古いAndroidの電源が入らなくてもデータ移行できますか?
故障前にGoogleバックアップ、Googleフォト、Google連絡先などの同期が完了していれば、新しい端末で同じGoogleアカウントへログインして復元できます。バックアップされず、本体だけに保存されていたデータは、電源が入らない状態では通常の移行機能で取り出せません。
Q. データ移行後、古いスマホのデータは消えますか?
消えません。データ移行は新しい端末へコピーする操作なので、古いスマホには元のデータが残ります。必要なデータと各アプリの引き継ぎを確認した後、売却・譲渡・処分前に自分で初期化するか、初期化できなければ専門サービスへ相談してください。
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まとめ|Androidのデータ移行は古いスマホを初期化する前に確認しよう
Androidのデータ移行は、新しいスマホの初期設定中にケーブルまたはワイヤレスで2台を接続する方法が基本です。古い端末を使えない場合でも、Googleアカウントにバックアップがあれば、写真、連絡先、アプリ、設定などを復元できる可能性があります。
一方、LINE、おサイフケータイ、銀行・決済アプリ、認証アプリ、eSIMなどは個別の引き継ぎが必要です。新しいスマホで必要なデータとサービスを一つずつ確認し、問題なく使える状態になるまでは、古い端末を初期化しないでください。
移行確認後も、故障で初期化できないAndroidの処分に困ったときは、店舗持ち込みと全国宅配に対応し、物理破砕とデータ消去証明書の発行を行うスマホ処分ZAURUSへご相談ください。








