スマホが初期化できない!?原因別の対処法と安全な処分方法

スマホを手放す前や、不具合の解消を目的に「初期化」をしようとしたものの、初期化が進まない、操作がうまくいかない…そんな経験はありませんか?

この記事では、AndroidスマホやiPhoneにおける「初期化ができない原因」とその対処法を、初心者にもわかりやすく解説します。

さらに、初期化ができないスマホを安全に手放す方法や、一般的な回収サービス、処分方法についても幅広くご紹介。
データ漏洩のリスクを回避しながら、スマホを安全・確実に処分するためのヒントをまとめました。

スマホの初期化ができないときの対処法【原因別・iPhone/Android対応】

スマホの初期化が進まないときは、いきなり高度な操作を試すのではなく、まずは基本的なポイントを確認することが重要です。
意外にも、シンプルなミスや一時的な不具合が原因となっていることが多く、簡単な対応だけで初期化が成功するケースもあります。

それでも解決しないときは、「リカバリーモード」やiPhoneの「DFUモード」など、強制的に初期化を行う方法を検討する必要があります。

初期化できないときにまず確認したいポイント

初期化が失敗するときは、以下の基本項目をひとつずつチェックしてみてください。

バッテリー残量を確認し、充電しながら実行する

スマホの初期化には、ある程度の時間と電力が必要です。
バッテリー残量が少ない状態で初期化を始めると、途中で電源が切れて処理が中断される可能性があります。
作業前にバッテリー残量が70%以上あることを確認し、できれば充電器を接続したまま実行するのが安心です。
モバイルバッテリーではなく、できるだけ安定したAC電源を使うようにしましょう。

スマホを再起動してみる

スマホ本体に一時的な不具合があると、初期化が正常に進まないことがあります。
このような場合、いったん再起動するだけで不具合が解消されることも少なくありません。
再起動したあと、あらためて初期化を試してみてください。

ネットワーク接続(Wi-Fi/モバイルデータ通信)を確認する

iPhoneやAndroidでは、初期化中にApple AccountやGoogleアカウントの認証が求められることがあります。
その際にインターネットに接続されていないと、認証ができず初期化が止まってしまうことがあります。
自宅のWi-Fiが不安定な場合は、モバイルデータ通信に切り替えるか、別の安定したネットワークに接続してから、再度初期化を試してください。

【原因別】初期化できない主な理由と一般的な対処法

上記の基本的な対処法でも解決しない場合は、原因ごとの対応が必要です。
ここでは、初期化できない主な理由ごとに、それぞれの対処法を紹介します。

パスコード・パスワードを忘れて初期化できない

パスコードやパスワードを忘れてしまうと、スマホ本体から初期化を行うことはできません。
この場合は、パソコンや他のデバイスからアカウントの遠隔操作機能を使って初期化を行う必要があります。

遠隔初期化サービスを利用する
iPhoneなら「探す」、Androidなら「Find Hub(デバイスを探す)」にアクセスし、該当端末を選んでデータをリモートで消去します。詳しくは後述の強制的に初期化する方法をご覧ください。

PCを使って強制初期化を行う
パソコンに接続し、リカバリーモードやDFUモード(iPhone)を使って強制的に初期化を行います。
詳しい手順は、後述の強制的に初期化する方法をご覧ください。

フリーズや動作不良で初期化が進まない

初期化の途中で画面が固まったり、スマホが操作不能になる場合は、システムに深刻な不具合が発生している可能性があります。

強制再起動を試す
強制的に電源を切って再起動します。操作は機種ごとに異なります。

リカバリーモードやDFUモードで初期化する
設定画面からの初期化ができない場合は、リカバリーモードやDFUモードを使って強制的に初期化を行います。
具体的な操作方法は、強制的に初期化する方法で詳しく解説します。

Apple AccountやGoogleアカウントの認証に問題がある

iPhoneでは「アクティベーションロック」、Androidでは「ファクトリーリセットプロテクション(FRP)」といった機能により、初期化の際にアカウントの認証が求められることがあります。
これらの認証が通らないと、初期化処理を完了できません。

アカウントからサインアウト・削除してから初期化する
iPhoneの場合は「設定」からiCloudをサインアウト、Androidの場合は「設定」からGoogleアカウントを削除し、その後に初期化を行ってください。

Apple Account・Googleアカウントのパスワード再設定を行う
パスワードを忘れた場合は、PCなどからアカウントのパスワードを再設定し、正しいパスワードで認証を試みます。

ストレージの空き容量が不足している

ストレージの容量が極端に少ないと、初期化処理に必要な一時的ストレージ領域が確保できず、エラーになることがあります。

不要なアプリやファイルを削除して容量を確保する
使っていないアプリや、写真・動画などの大容量ファイルを削除し、十分な空き容量を確保してから再度初期化を試してください。

【iPhone・Android】強制的に初期化する方法

通常の「設定」メニューから初期化できない場合に、特別なモードを使って強制的に初期化を行います。手順は、iPhoneとAndroidでそれぞれ異なります。

iPhoneで強制初期化する方法

iPhoneをPC(WindowsまたはMac)に接続し、「リカバリーモード」または「DFUモード」を使って初期化します。

PC(FinderまたはiTunes)に接続して行う方法
端末をPCに接続し、リカバリーモードまたはDFUモードと呼ばれる強制起動モードにして、PC側から「復元」を実行します。
機種によってリカバリーモードやDFUモードの起動手順は異なります。

準備するもの
・USB-Cケーブル(またはLightningケーブル)
・Windows PC(iTunesインストール済み)またはMac(macOS Catalina以降)

1. iPhoneの電源を切る
2. iPhoneをリカバリーモードまたはDFUモードで起動する
(操作方法は機種によって異なります)
3. PC側で復元操作を行う
iPhoneをPCに接続し、iTunesまたはFinderで「復元」を選択すると、iOSが再インストールされ、データは完全に削除されます。

リカバリーモードとDFUモードの違い
DFUモード(Device Firmware Update)は、iPhoneにインストールされているソフトウェアやファームウェアを再インストールするモードで、リカバリーモードよりも深いレベルでiPhoneを初期化するためのモードです。

強制的に初期化する場合、一般的にはリカバリーモードの使用が推奨されています。
DFUモードはAppleでは推奨されていない方法で、自力でどうしても初期化できない場合の最終手段となります。
DFUモードは手順が複雑なうえ、失敗するとiPhoneが起動できなくなるリスクがあるため、自己責任で実行する必要があります。

DFUモードに入るとiPhoneの画面は真っ暗になり、FinderやiTunesには「復元が必要なiPhone」と表示されます。
画面にロゴや接続マークが出ている場合は、DFUではなくリカバリーモードです。

「探す」機能を使った遠隔初期化
iPhoneがネットワークに接続されていれば、PCや他のAppleデバイスから「探す」機能を使ってリモートでデータを消去できます。

1. ブラウザで「デバイスを探す」にアクセス
2. Apple Accountでログイン
3.「すべてのデバイス」から初期化したいiPhoneを選択
4.「iPhoneを消去」を選び、遠隔でデータを完全に削除

※iPhoneが電源オン・ネットワーク接続中であることが条件

Androidで強制初期化する方法

Androidは「リカバリーモード」を使って、端末単体で初期化できる場合が多いです。
また、Googleの「デバイスを探す」機能でも遠隔操作が可能です。

リカバリーモードを利用する方法
電源ボタンと音量ボタンを同時に長押しするなど、特定のボタン操作で「リカバリーモード」を起動し、メニューから「Factory reset(工場出荷時リセット)」を選択して初期化します。

1. 端末の電源を切る
2. リカバリーモードを起動する(機種によって操作は異なります)
ロゴやマスコット(Androidロボット)が出たあと、「Recovery Mode」が表示されれば成功です。
3. 工場出荷状態にリセットする
音量ボタンで「Wipe data/factory reset」を選択し、電源ボタンで決定。
確認画面で「Yes」を選ぶと、データが消去され初期化が始まります。

※一部の機種では、Googleアカウントの再認証が必要になる「FRP(ファクトリーリセットプロテクション)」が有効になっている場合があります。

「Find Hub(デバイスを探す)」機能を使った遠隔初期化
端末がGoogleアカウントにログインしており、ネットワークに接続されていれば、PCや他のデバイスからFind Hubにアクセスし、遠隔でデータを消去できます。

1. ブラウザで「Google Find Hub」にアクセス
2. 対象端末に紐づいたGoogleアカウントでログイン
3. 初期化するデバイスを選択し「設定」を選択
4. 「(デバイス名)を初期状態にリセット」を選択

自力で初期化できない場合の処分方法

どうしても初期化できない場合は、自力での解決は諦めてなるべく安全な方法での処分を検討しましょう。
一般的な処分方法として、自治体の回収サービスや家電量販店やキャリアショップのリサイクル回収などを利用する方法があります。
ただし、これらの方法でも情報漏洩のリスクはゼロではありません。
確実に安全な方法としてはスマホシュレッダーやケータイパンチで端末を物理的に破砕する方法があります。

スマホ処分ZAURUSなら宅配で処分も簡単

「初期化できないスマホをそのまま手放すのは不安…」「スマホを処分したいけど、店舗まで持ち込む時間がない」「操作すらできない」
そんなときに便利なのが、宅配処分にも対応しているスマホ処分ZAURUSです。

スマホ処分ZAURUSでは、スマホシュレッダーによるデータの物理消去からリサイクルまで一括で対応しています。

  • 処分したい端末を送るだけ
  • データ消去証明書付き
  • リチウムイオンバッテリーも安全に取り外して回収
  • 故障品や画面割れ、電源が入らないスマホも受付OK
  • 初期化されていない状態でも、専用のスマホシュレッダーで安全に物理破砕

申し込みは公式サイトから簡単に行え、手間なく安全に処分できるため、安心感を重視する人にもおすすめです。

キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)の回収サービスを利用する

キャリアショップでは使わなくなったiPhoneなどの端末を無料でリサイクル回収しています。
破砕処理を希望すれば、ケータイパンチという専用の機械で穴を空けて物理的にデータを読み取れないように端末を破砕する処置を施すこともできます。
ドコモのみ、バッテリーを内臓していない端末に限り、目の前で破砕するところを確認することができます。
ただし、キャリアでの回収では、端末の初期化は原則として自己責任として取り扱われています。

家電量販店の小型家電回収ボックス(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)

大手家電量販店では、小型家電リサイクル法に基づいたスマホなどのリサイクル回収サービスやリサイクルボックスの設置を行っています。
リサイクルボックスでの回収は無料で行っていますが、窓口回収の場合は料金が発生する場合があります。
買い物のついでに持ち込める点が便利ですが、こちらも初期化の対応は自己責任で行う必要があります。

自治体による回収サービス

地域の役所や公共施設などに設置されている自治体が設置した回収ボックスを利用して処分する方法もあります。
スマホなどの小型家電は無料で回収を行っており、回収ボックスの設置個所は自治体のホームページ等で確認が可能です。
やはり、データの消去や初期化については自身の手で行うことが前提となっています。

フリマやオークションでの処分は危険

「ジャンク品」「故障品」として出品する場合でも、内部のデータが完全に消えていない限り、個人情報が漏洩する可能性があります。
とくに初期化できないスマホは、悪意のある購入者によって中身を解析されるリスクがあるため、個人売買での処分は非常に危険です。
少しでも不安があるなら、売却するよりも端末とデータの物理破砕を選ぶ方が賢明です。

まとめ:初期化の失敗を防ぎ、スマホを安全に手放すために

スマホがうまく初期化できないと、どうしても焦ってしまいますが、まずは落ち着いて、何が原因かをひとつずつ確認してみることが大切です。
パスワードが分からない、端末がフリーズする、操作が途中で止まる……そんなときも、状況に応じた方法で対応すれば、多くの場合は解決できます。

それでも初期化できない場合は、スマホ処分ZAURUSによる安全なデータの物理破壊がおすすめです。
一般的な回収方法では初期化やデータ商経は自己責任とされているため、万一の個人情報の漏洩を防ぐためにより安全な手段をとるように心掛けましょう。

また、いざという時に慌てないためにも、普段からバックアップを取っておく、アカウント連携を確認しておくといった備えがあると安心です。

スマホは日々の生活を支える大事な道具だからこそ、トラブルに強く、正しく手放せる知識を持っておきたいですね。

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