使わなくなったタブレットはどうすればいい!?廃棄の方法と注意点を解説

タブレットは持ち運びしやすい利便性や画面を見やすい視認性の高さなどから個人の利用だけではなく、ビジネスや教育の現場などでも広く利用されています。しかし、大きな画面で見やすいといったメリットがある一方で、完全にデータを消去するのが難しく処分に困りやすいのがデメリットです。そこで、この記事では、タブレットの廃棄方法や処分するときの注意点などについて詳しく解説します。

タブレットの廃棄には少し注意が必要

物の処分方法には国や各自治体が定めたルールがあり、パソコンは資源有効利用促進法によって処分の仕方が決められています。資源有効利用促進法とは、廃棄物を再利用するリサイクル、再使用するリデュース、長く物を使用することで新たに使用する資源の量を抑えるリデュースを推進する法律です。不要となったパソコンはこの法律のもとで回収され、リサイクルする仕組みがあります。

一方、同じデバイスでも、タブレットは資源有効利用促進法の対象に含まれていません。そのため、処分する際に資源有効利用促進法に則り回収してもらうことは不要です。ただし、AppleのiPadを処分する際には気を付けなければなりません。購入時にPCリサイクルシールが付いていてPCと同じ扱いとなっているため、資源有効利用促進法に従った処分が必要です。また、自治体によって一般廃棄物として処分できるところもあれば、小型家電リサイクル法の対象とされている場合もあるため気を付けましょう。

場合によっては廃棄ではなく下取りや買取をしてもらうことも可能

不要になったタブレットを処分する方法は廃棄だけではありません。状態によっては下取りや買取をしてもらうという方法もあります。

キャリアや販売店で下取りしてもらう

タブレットは条件を満たしたものであればキャリアや販売店で下取りしてもらえます。下取りの条件はキャリアごとに異なりますが、たとえば、Appleの場合には、金額は変わるものの、破損したタブレットでも下取りしてもらうことが可能です。下取りしてもらう場合にはApple Storeの店頭に持参する方法のほか、事前にオンラインで申し込みをして郵送する方法もあります。下取りしてもらうことで受け取れる代金は、新たにデバイスを購入する場合だとその購入価格から割り引いてもらえますが、購入しない場合にはギフトカードでの受取です。

そのほか、docomoやau、Softbankなどでもタブレットの下取りを行っています。これらのキャリアでの代金の支払いは、新しい機種の購入時に割引を受けられたり、ポイントとして付与されたりすることが一般的です。下取りのルールは各社の規定やタブレットの破損状況などにより変わるため、事前に確認する必要があります。

リサイクルショップで買取してもらう

リサイクルショップも買取先として選択肢のひとつとなりますが、どの店舗でも必ず買取をしてもらえるわけではありません。買取可能かどうかや買取金額はタブレットの状態や機種などによって異なります。店舗により使用可能なものだけを買取対象としているところもあれば、壊れて使えなくなったタブレットの買取も行っているところもあるため、事前に確認しておくと安心です。また、そもそもリサイクルショップは需要に応じて買取金額が決まることが通常です。そのため、買取金額はその時々に人気の機種であるかどうかによって変わります。新機種や人気機種であったり、付属品や箱などもあわせて用意できたりすると買取金額が上がることもあります。

廃棄や回収はどこでしてくれる?

タブレットを処分するには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、廃棄や回収の方法を具体的に5つ紹介します。

キャリアや販売店

キャリアや販売店であれば、不要となったタブレットの処分に対応してもらえます。条件に合えば無料回収や下取りをしてもらえることもあり、利用できればお得です。新しいタブレットの購入にあわせて不要となったタブレットの下取りもしてもらえれば、別途、処分費用がかからないばかりか、新しいタブレットを安く手に入れることもできます。また、タブレットは使用者の個人情報や重要なデータが記録されているものであるため、ただ回収してもらうだけでは不安です。キャリアで廃棄してもらえば、回収とともにデータの消去も行ってもらえます。

メーカー

タブレットは「PCリサイクルマーク」が付いているものであればメーカーで回収してもらえます。PCリサイクルマークとは、回収再資源化料金を支払わずに廃棄できるパソコンやタブレットなどに貼られたシールのことです。2003年10月以降に販売されたパソコンなどがマークの付く対象となっていて、PCリサイクルマークが付いているタブレットは無料でメーカーに回収してもらえます。

一方、2003年9月以前に販売されたパソコンなどにはPCリサイクルマークが付いていません。そのため、廃棄する際には回収再資源化料金を使用者自身で支払うことが必要です。また、2003年10月以降に販売された家庭用のタブレットでも、メーカーや機種によってはPCリサイクルマークが付いていないものもあるため気を付けなければなりません。PCリサイクルマークはマークを管理している一般社団法人 パソコン3R推進協会の加盟メーカーにだけ付与されているものだからです。

家電量販店

近隣に大手の家電量販店があれば、店舗に持ち込むことでタブレットの回収をしてもらえる場合があります。大手の家電量販店の多くは国から認定を受けた「小型家電リサイクル法」の認定事業者となっていて、リサイクル品の回収に協力しているからです。小型家電リサイクル法とは資源の有効利用などを目的に制定された法律で、小型の家電をリサイクルする仕組みを促進する内容となっています。

ただし、店舗によっては回収品目にタブレットが含まれていない場合もあるため事前の確認が必要です。また、回収方法も店舗によりさまざまでとなっていて、無料のところもあれば有料のところもあります。回収手段も店頭での直接渡しだけでなく、宅急便で送れることころもあるので、自分が利用しやすい店舗を利用するとよいでしょう。

自治体

タブレットは自分が住む自治体のサービスを利用して廃棄する方法もあります。ただし、廃棄方法は自治体ごとにルールが異なるため前もって確認しておかなければなりません。自治体がタブレットを小型家電リサイクル法の対象としているか、していないかによって、どのように廃棄をすればよいかが変わってきます。まず、タブレットが小型家電リサイクル法の対象となっている場合は、自治体が設置した専用の回収ボックスに入れる方法が一般的です。対して、タブレットが小型家電リサイクル法の対象外となっている自治体の場合には、日常の生活ごみと同じように廃棄します。自治体によって変わる場合もありますが、不燃ごみとして出すことが通常です。

廃棄の専門業者

自治体やメーカーなどの企業が行うサービスを利用する方法以外に、廃棄の専門業者に依頼する方法もあります。もともとパソコンやタブレットの廃棄を専門としている業者であれば手続きもスムーズです。回収方法は業者により変わり、直接持ち込む手段のみを指定しているところもありますが、壊れたり割れたりしないようにしっかりと梱包さえすれば郵送する方法を利用できる業者もあります。タブレットはサイズが小さいため郵送を可能としている業者もあり、直接持ち込むことが難しい場合には、便利に利用できる方法です。廃棄の専門業者に依頼すると、回収後はデータを消去したり壊したりして、まだ利用できる部品などがあった際にはリサイクルされます。

買取や廃棄する際に気をつけるポイント

タブレットの処分で買取や廃棄のサービスを利用する場合には気を付けなければならないポイントがあります。ここでは、主な注意ポイントを6つ紹介します。

メーカーや型番などをあらためてチェックする

下取りや買取をしてもらう場合、廃棄したいタブレットのメーカーや機種、型番などを事前にしっかりと確認しておくことが重要です。買取におけるタブレットの価値はその時々の人気によって変わります。年式が新しいものや性能がよいものは人気が集まりやすいため買取金額は高くなる傾向です。一方、年式が古いもの、性能や状態が悪いものは価値が低く、買取金額が安く提示されたり、場合によっては買い取ってもらえなかったりすることもあります。

また、店舗によっては相場よりも安く買取金額を提示するところもあるため、自分のタブレットが現状でどのくらいの価値があるかを前もって調べておくと安心です。複数の店舗に査定を依頼し査定結果を比較すると妥当な金額を判断しやすくなります。

外観の状態や動作状況・付属品の確認

買取業者は不用品を買い取った後、それを再販することで利益を得ているため、中古品であっても買取後に売れる見込みがある商品を求めます。再販するためには故障や不具合がないことが重要となることから、買取業者に持ち込む前には動作状況に問題がないか、外観に欠陥がないかなどをしっかりとチェックしておきましょう。また、付属品がそろっているものは販売したときに購入されやすくなります。そのため、付属品もそろえて買取を依頼したほうがタブレットの価値が上がりやすく、買取金額が上がることが通常です。タブレットを回収してもらう前に、付属品が手元に残っていないかも確認して、残っていて、その後不要である場合には一緒に買い取ってもらいましょう。

契約と支払いの状況およびユーザー登録の確認

タブレットは人によって契約内容が異なるため、契約プランなどを見直して契約期間をチェックしておく必要があります。契約期間の途中である場合には、買取や回収はしてもらえません。また、途中解約をする場合には通常解約金がかかります。さらに、分割払いなどの契約となっていて、支払いが完済していないものも買取や回収の対象外です。廃棄する際には、未払い分をきちんと完済しておきましょう。相談次第で残金の一括払いも可能です。そのほか、タブレットのメーカーや購入した店舗のユーザー登録の解除も忘れずに済ませておきたい大切な手続きです。ユーザー登録をそのままにしておくと、再販されたときに所有者情報を購入者に知られてしまいます。解除方法はメーカーや販売店舗によって異なるため確認しておきましょう。

必要なデータは移行しておく

処分後にタブレットに入っているデータを残さないためには初期化する必要があります。ただし、初期化するとほとんどのデータが消えてしまうため、大事なデータは前もって移行しておかなければなりません。バックアップ方法はiPadとAndroidで違うので、自分のタブレットにあったやり方で処理します。たとえば、iPadのデータを移行する場合、iTunesを利用する方法が一般的です。iTunesが入っているパソコンにタブレットをつないでデータを一度iTunesに保管し、新しいiPadが手元に届いたら保管しておいたデータを復元します。パソコンがない場合にはiPad内にあるiCloudのバックアップ機能を使って移行することも可能です。一方、AndroidはAndroid内の設定にあるバックアップ機能を使って直接新しいAndroidにデータを移行できます。

データを消去して個人情報や会社の機密情報も残さない

タブレットに入っている情報は個人や企業にとって重要な情報が多く、データを残したままでいると悪用される可能性があるため危険です。下取りや買取を依頼する場合には初期化やリセット機能を使って個人情報や会社の機密情報などのデータをしっかりと消去しておきましょう。ただし、初期化やリセット機能を使っても完全にすべてのデータが消去されるわけではありません。完全な消去が約束されるわけではありませんが、工場からの出荷時の状態にできる限り戻したい場合には専用のデータソフトの使用が必要となります。

バッテリーを外す

自治体が行う一般廃棄物の回収サービスを利用して自分でタブレットを廃棄する場合には、バッテリーを前もって外しておかなければなりません。タブレットが不燃ごみの対象となっている自治体でも、バッテリーは不燃ごみの対象に含まれていないからです。不燃ごみの回収の際には回収車でごみを圧縮しますが、バッテリーは圧縮されると発火してしまうリスクがあるため危険です。そのため、自治体のごみ回収では引き取られません。また、不要となったバッテリーを自宅にそのまま放置しておくことも避ける必要があります。バッテリーの長時間放置を原因とする火災も少なくないからです。バッテリー専用の回収ボックスが家電量販店などに設置されているため、不要になったら忘れずにボックスに入れて廃棄しましょう。

目の前で物理破壊による廃棄処分をしてくれるZAURUS

タブレットを廃棄する際にはZAURUSを利用するのも方法です。ZAURUSでは物理的にデータを破壊する方法で廃棄を行っています。廃棄する端末はまるごとシュレッダーにかけ、小さなサイズになるまで破砕するため、データ復元は不可能です。さらに、破壊作業は依頼者の前で行うため、実際に廃棄できているかどうかを所有者自身の目でしっかりと確認できます。また、スマホなどの必須原料でありながら世界的に不足している資源であるレアメタルはきちんとリサイクルされる仕組みもあります。

データを完全に消去できるZAURUSは廃棄方法としておすすめ

不要になったタブレットの廃棄は自治体や家電量販店などで回収してもらう方法のほか、キャリアや販売店で下取りをしてもらったり、リサイクルショップなどで買取をしてもったりとさまざまな方法があります。ただし、安心して廃棄するためにはデータの消去が重要です。ZAURUSはタブレットの物理破壊により完全にデータの消去ができるためおすすめです。