膨張したモバイルバッテリーの安全な捨て方・処分方法 | 発火や爆発の危険を防ぐ

2025年7月、名古屋市の地下鉄の駅のホームで突然大学生のリュックサックが爆発するという事故がありました。原因は、リュックサックの中に入っていたスマホ用モバイルバッテリーが爆発したためではないかといわれていれます。

猛暑の夏、モバイルバッテリーを車内に放置したため発火した事故など、モバイルバッテリーは、安全な取り扱いをしないと、大変危険です。

スマホやタブレットが生活必需品となり利用が増えるとともに、モバイルバッテリーの需要も増加しています。
しかし、使わなくなったモバイルバッテリーを自宅などで保管して放置しているケースも同様に増えています。
放置したモバイルバッテリーは知らぬ間に膨張する場合もあり危険です。
膨張した本体をさらに放置すれば発火や爆発など事故が発生するリスクがあるため、すぐに処分する必要があります。
また、処分の際は、万が一のトラブルを避けるために正しい回収手段や捨てる前に必要な処置を理解しておくことが重要です。

本記事では、リチウムイオン電池が膨張した場合の対処法から自治体や家電量販店などでのリサイクル方法までを解説します。
検索すれば近くの小型家電リサイクルボックス一覧も確認でき、適切な処分を行うことで資源を有効活用しながら環境保護に協力できます。
ポイントを押さえれば不要になったモバイルバッテリーを安全かつスムーズに廃棄できるので、ぜひ最後までお読みください。

実は危険!膨張したモバイルバッテリーを放置すると発火事故のリスクも

放置されたモバイルバッテリーは、電池残量がゼロのまま過放電を起こすと発火リスクが高まり、爆発の可能性があります。
モバイルバッテリーを使用しないまま放置する時間が長引くほど劣化が進行し、内部でガスが発生して危険な膨張を発生させる原因となります。
その状態で、衝撃を受けたときや気温が高い環境では、火災や事故の誘因になりかねません。
不要なモバイルバッテリーは、リチウムイオン電池の危険性を理解し、できるだけ早期に処分を検討することが安全を守る方法となります。
また、自治体やメーカー、家電量販店での回収体制を調べ、適切にリサイクルへ回すことも大切です。
リサイクルマークが付いている製品なら、資源として再活用されるため、環境を保護する面でもメリットがあります。
万が一膨張が進んだ場合は絶対に放置せず、発火事故を防ぐために専門の業者や回収サービスを利用しましょう。
早めの行動が火災トラブルを避ける有効な手段になります。

膨らんだバッテリーが引き起こすトラブルと原因

膨張が進んだバッテリーは内部のガスが増え、金属部分に圧力がかかって破裂するリスクが高くなります。
漏液や発火による事故が発生すれば、火傷したり家財へ被害を及ぼす可能性もあります。
衝撃や鋭利なもので傷つけると爆発につながるケースもあるため、扱いには細心の注意を払うようにしましょう。
通常より熱を持ちやすい状態になり、保管場所や持ち歩く際にリスクを伴います。
自治体から案内された回収ボックスや専門業者の廃棄サービスを利用する際は、電気を通さないように保護する処理(絶縁処理)を行えば安全性が高まります。
深刻な事故を避けるためにも、膨張したバッテリーはできるだけ速やかに適切な処分を進めよう。

モバイルバッテリーが膨張しているかすぐに判断するポイントとは?

モバイルバッテリーの外装が少しでも浮いている、形状が変形していると感じたら膨張している可能性があります。
発熱や膨れを伴うと、内部のリチウムイオン電池でガスが発生している可能性があります。
放置すると発火のリスクが高まるため、そのままにしておくのは非常に危険です。
すぐに、衝撃を与えないように缶ケースなど耐火性の丈夫な容器に入れて、処分方法を検討しましょう。
自治体の対応窓口や購入した店舗、回収業者に連絡を入れれば、回収や処分の案内を受けることができます。
廃棄時は絶縁テープで絶縁処理を施してから渡すことで、火災事故を回避しやすくなります。
安全を守るためには少しでも異常を感じた段階で対処を始めることが欠かせません。

安全な状態と膨張の初期症状を見極める方法を徹底紹介

モバイルバッテリーの外装を点検し、縁が外れかけていたり亀裂が入っていないかを確認すると早期発見につながります。
プラスチック部分が浮いていたり、異音がする場合は危険な兆候であり、内部でガスが発生している可能性が高いです。
リチウムイオン電池は酸化によってガスを生成し、膨張を引き起こします。
外観に微かな隆起が見られる初期症状は見逃しやすいですが、早い段階で処分を検討すれば大きな事故を避けることができます。
特に、低価格帯のモバイルバッテリーは安全性への配慮が不十分な場合があるため注意が必要です。
日頃から充電の仕方や保管場所にも気を配り、少しでも膨らみが感じられたら放置せず、自治体の回収施設やメーカー相談窓口へ連絡して適切な対応を取ることで火災を防ぎやすくなります。

モバイルバッテリーを安全に処分できる場所

リチウムイオン電池を搭載した製品の発火事故は、充電中や家庭内などでの放置、ゴミ収集車、ゴミ処理施設などで多発しています。
適した回収方法を利用せずに一般ゴミとして混在させると、衝撃や機械の圧力が加わった際に火災の原因になる危険性が高いです。

モバイルバッテリーに含まれる小型二次電池は、資源有効利用促進法の対象製品としてリサイクルが進められています。
リサイクルマークの表示がある場合、家電量販店などに設置された無料回収BOXで回収してもらうことができます。
自治体の施設で回収を行っていることもあるため、お住まいの自治体の窓口に問い合わせたり、地域情報を確認しておくと便利です。

家電量販店の小型家電回収ボックスで回収

多くの家電量販店では、モバイルバッテリーを無料で回収しており、設置している小型家電回収ボックスに入れて処分できます。
ヤマダ電機やヨドバシカメラ、ビックカメラなどが代表的で、回収対応している店舗ではモバイルバッテリーの回収サービスを実施しています。
ただし、膨張したバッテリーは対応していないケースがほとんどで、破損や発火リスクを避けるために専門業者や自治体に依頼するように案内されます。
膨らんでいない通常状態のモバイルバッテリーであれば、店頭での回収が最も手軽な方法です。

自治体サービスを利用した回収

各自治体が運営している施設や役所などにも小型家電回収ボックスを設置している場合が多くあります。
こちらも家電量販店と同じく、膨らんでいない状態であれば回収ボックスでモバイルバッテリーを処分することができます。

また、自治体によってはゴミ集積所でモバイルバッテリーを回収している場合もあります。
ゴミに出す際は「小型充電式電池を取り外す(※モバイルバッテリーの場合は除外)」「端子やケーブルの差込口に絶縁テープを貼る」「透明のゴミ袋に小型充電式電池のみを入れる」など自治体によって定められたルールがあるため、回収に対応しているかも含めて自治体の担当窓口に確認しておくと安心して処分することができます。
ただし、いずれも膨張しているモバイルバッテリーの場合は危険なため基本的に回収に対応していません。
膨張したモバイルバッテリーの場合は自治体の定める施設に直接持ち込んで処分するなど、異なる対応が必要になるため、こちらについても自治体の対応窓口に相談して、処分方法を必ず確認し提案された方法に則って処分するようにしましょう。

【そのまま捨てないで!】膨張したモバイルバッテリー処分時の絶縁処理の方法

劣化が進んだモバイルバッテリーを処分するときは、電気を通さないように保護するための「絶縁処理」を行うことで火災や爆発を防止しやすくなります。
自治体のホームページなどで紹介されている通り、処分する際は絶縁処理を行うことでより安全性を高めることができます。
絶縁処理を行うための絶縁テープはホームセンターや家電量販店、街の電気屋さんなどで取り扱っています。
コンビニや一般的なスーパーなどでは取り扱っていない場合が多いので、準備する際は注意しましょう。

捨てる前には必ず絶縁テープを使って絶縁処理を

モバイルバッテリーの場合は充電端子やケーブルの差込口をしっかりと絶縁テープで覆って、通電しないように処置してから処分しましょう。

小型家電の場合はバッテリーを取り外して、電極(プラスとマイナス)部分を絶縁テープでしっかり覆い、運搬中の衝撃でショートしないように処置を施します。
ただし、無理に取り外すと危険なため、取り外しが難しい場合はモバイルバッテリーと同様に、充電端子やケーブルの差込口を絶縁テープで覆ってから処分します。

ビニールテープをつかった絶縁処理

ビニールテープで代用して絶縁する方法もありますが、絶縁テープと違った特性があるため、適した使用環境で利用することが推奨されます。
ビニールテープとは「ポリ塩化ビニル」という素材から作られており、こちらも絶縁テープと同様に高い絶縁性を持っています。
ただし、熱に弱い特性があるため、気温の高い日などの場合は、粘着力が弱まって剥がれたり、流れた粘着剤にホコリやゴミが付着して、かえって火災リスクを高めてしまう可能性があります。
モバイルバッテリーや機器の貼り付ける場所は絶縁テープと同じですが、使用環境に十分注意した上で利用するようにしましょう。

膨張したモバイルバッテリーを安全に処分するためのポイント総まとめ

劣化したモバイルバッテリーは放置すると火災事故を引き起こす危険があります。
家電量販店や自治体の回収サービスを活用すれば、安全に処分することができます。
資源有効利用促進法により、メーカーには古いバッテリーを回収する義務があるため、問い合わせると具体的な対処法を受けられます。
しかし、回収対応可能な量販店も多いですが、膨張が激しいケースでは専門業者に依頼したり自治体の指定する方法で処分する必要があります。
また、絶縁処理を怠ると運搬中に発火が起こるリスクがあるため、テープで電極部分や接続端子を覆う処置も忘れずに行いたいです。
早めに行動することで事故を大幅に減らせるため、使わなくなったバッテリーが手元にあるなら、今すぐ回収先に問い合わせてみよう。

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