iPhoneを破壊してデータを消したい!破壊のリスクと安全な方法を紹介

これまで使ってきたiPhoneに、誰にも見られたくないデータが入っている人はいるでしょう。こうしたケースでは、機種変更などのタイミングで「古いiPhoneを破壊してしまいたい」と考えることも少なくありません。ただし、iPhoneの破壊にはさまざまなリスクを伴います。この記事では、iPhoneを破壊するリスクや安全な手順について解説していきます。

初期化だけではデータが残る?

一般的には、iPhoneのデータを抹消したいときに「初期化」を行います。確かに初期化を行えば、iPhoneは購入した時点の状態に戻ります。ただし、iPhoneにはフラッシュメモリが内蔵されているのでデータ消去や初期化だけでは完全に抹消されることがないのです。しかも、データを復元するための専用ツールも開発されています。このツールを使えば、初期化されたiPhoneから過去のデータを蘇らせることも可能です。特に専門的な知識がなくても、ツールさえ手に入れられればデータ復元は難しくないでしょう。

そのため、初期化だけでは安全にデータを消し去れたとはいえません。むしろ、「これで問題ない」と思い込んで初期化されたiPhoneを手放し、悪意のある第三者に渡ってしまうと非常に危険です。専用ツールを使って個人情報を見られてしまう恐れが出てくるでしょう。

完全なるデータ削除なら物理破壊が有効

初期化よりも確実にデータを破壊できる方法として「物理破壊」が挙げられます。iPhoneを物理的に破壊してしまい、復元できない状態にすることです。特に、クレジットカードや決済の情報が記録されているiPhoneは、第三者にデータを見られてしまうと大きな被害につながります。これらのiPhoneは絶対に、他人から中身を確認できない状態にしなければなりません。そこで、アメリカやヨーロッパではビジネスシーンで使ったiPhoneを物理破壊するよう徹底しています。この習慣により、個人や法人の機密情報は守られているのです。

日本においても総務省が、iPhoneの処分に関するガイドラインを発表しています。その中で、個人情報が入っているiPhoneは物理破壊が推奨されてきました。データ消去だけでは本当に安全か、確信が持てない人にとっても物理破壊は安心できる手段です。

iPhoneを破壊する方法

物理破壊は、第三者がどのような方法を用いても復元できない状態にしなければなりません。そのためには、破壊の重要なポイントを押さえておく必要があります。この段落では、iPhoneの物理破壊で採用されている代表的な手法を紹介していきます。

基盤を破壊する

携帯端末では「メイン基盤」と呼ばれるパーツにデータが保管されています。つまり、物理破壊ではメイン基盤を復元不能にすることが大切です。メイン基盤は本体の内側に組み込まれているので、ネジを使って分解していきましょう。多くの機種では、SIMカード側に基盤が設置されています。近くにバッテリーがあるので、ここに触れないよう破壊を行います。ちなみに、基盤そのものは決して頑丈ではありません。分解に使ったドライバーで砕くことも可能です。その際は、破片が飛び散らないようビニル袋などに入れてから破壊するのがおすすめです。

水につける

iPhoneも電化製品の一種ではあるので、水に弱い特徴を持っています。水につけてしまい、ショートさせるのも破壊の方法のひとつです。注意点としては、iPhoneには防水機能がほどこされているものも多い点です。こうした機種を普通に浸水させても破壊には至りません。そこで、SIMカードのトレイを開けたままで水につけてしまいます。あるいは、ドライバーで本体に隙間を作ってから洗面器や浴槽などに入れてみましょう。

なお、水に濡らしてから充電するのはより手軽な破壊方法です。電流でiPhoneがショートするため、復元できないほどに故障してしまうからです。そのかわり、この方法は発熱や感電などの危険を招きます。慎重に行わないと火災の原因にもなります。それに、充電器に水分が入ってしまうことも珍しくありません。そうなれば充電器が故障してしまうので、おすすめの方法とはいえないでしょう。

破壊したiPhoneの処分方法

当然ながら、破壊されたiPhoneはリサイクルショップなどで買い取ってはもらえません。完全に機能しなくなっている以上、買手がつくことはまずないからです。自治体に頼んで回収してもらうことも可能です。ただし、自治体ごとにiPhone回収のルールが定められているので、それに従うのが面倒だと感じる人もいるでしょう。それならば、家電量販店やスーパーに設けられている「小型家電」のリサイクルボックスに捨てるのが得策です。リサイクルボックスにiPhoneを入れれば、後の処分は店側が引き受けてくれます。外出したついでに立ち寄ればいいので、手間のかからない方法です。

そのほかでは、携帯のキャリアショップに持ち込んでみてもいいでしょう。iPhoneのキャリアに関係なく、どのショップも使わなくなった機種の引き取りに対応しています。ちなみに、リサイクルボックスやキャリアショップはエコロジーに役立ってもいます。回収された端末はリサイクルされてレアメタルなどの資源に変えられているからです。

自分でiPhoneを破壊すると発火・爆発のリスクがある

iPhoneをただ破壊するだけなら個人でも行えます。そのため、自力でiPhoneを壊そうと高所から落としたり、金槌で叩いたりする人もいるでしょう。しかし、これらの方法にはリスクがあります。なぜなら、iPhoneには「リチウムイオンバッテリー」という部品が組み込まれているからです。このバッテリーは電池の一種であり、iPhoneの受電や放電を担ってきました。無造作に破壊すると、発火したり爆発したりすることもありえます。

そうならないよう、破壊の際には基盤だけを正確に狙うことが大切です。ただ、一般人ではどれが基盤なのかすぐに分からない可能性が出てきます。基盤の位置を確認できないのであれば、自分で破壊しないほうが無難といえるでしょう。さらに、水にiPhoneを浸す方法でも感電や火災を起こしてしまう危険がゼロではありません。安全にiPhoneを破壊するのなら自分で行わないようにするのもひとつの選択肢です。

安全に破壊して処分するなら専門業者に依頼

物理破壊をするときは専門業者に託してみましょう。専門業者には破壊に関する豊富な知識と技術があります。一般人が自分で破壊するよりも、確実に作業を進めてくれます。また、業者に任せることで破壊に伴うさまざまなリスクを避けられます。

もちろん、単に手軽さを求めるのであればキャリアショップや回収ボックスを利用する方法もあります。しかし、これらの施設では破砕処理を行うことができません。結局はリサイクル業者に引き渡して破壊をしてもらっています。つまり、業者に渡すまでの間は店舗内でiPhoneを保管しているのです。この期間の安全性は一般人から確認できません。元の持ち主が知らないまま、盗難やデータの抜き出しに遭う可能性も出てくるのです。

目の前できっちりとiPhoneを破壊してくれる業者として、「ZAURUS」を検討してみましょう。株式会社ギアが展開している、スマホ消去サービスです。2021年3月に開始されて以来、着実に実績を増やしてきました。ZAURUSではスマホシュレッダーによって、iPhoneを破砕処理しています。作業時にはスマホとリチウムイオンバッテリーを分け、破砕処理の瞬間を持ち主に見せてくれます。料金は980円とそれほど高額ではありません。個人情報が保護されつつ、安全にiPhoneを処分できるので多くのユーザーから支持されています。

iPhoneの破壊は専門業者に依頼しよう

初期化だけではiPhoneのデータ消去が十分に行われたとはいえません。物理破壊によって、完全にデータを復元できないようにしましょう。ただし、自分で破壊するときには火災や感電のリスクを伴います。専門業者に頼むことで安全に作業してもらえるのです。そこで、目の前で確実に破砕をしてくれるZAURUSに使わなくなったiPhoneを持ち込んでみましょう。