スマホのバッテリーが膨張!放置すると危険?対処法と処分方法について

スマホのバッテリーが膨張してしまったときに「危険かもしれない」と不安になる人が多いのではないでしょうか。しかし、深く考えず、「使えるならば問題ないだろう」と対処しないで放置してしまう人もいます。そこで、スマホのバッテリーが膨張した場合、「放置したときにどうなるのか」「どのように対処するべきなのか」などについて解説します。

スマホのバッテリーが膨張する仕組み

一般的に、スマホのバッテリーにはリチウムバッテリーを使用しています。リチウムバッテリーとは、正極、負極、電解質によって構成されているものです。化学反応が起きたときに充電や放電ができるようになっており、その際、電解質が酸化してガスが発生します。ところが、経年劣化が原因でガスが過剰発生し、バッテリーが膨張するケースもあるので注意しなければなりません。

スマホのバッテリーの膨張を放置しても問題ない?

スマホの使用状況にもよりますが、一般的に、スマホのバッテリーの寿命は約1年半~2年です。交換時期のわかりやすい目安のひとつとして、スマホのバッテリーが膨らむという点があります。バッテリーが膨張している場合、すでに寿命がきているということなので、放置せずに新しいものに交換をしましょう。

スマホのバッテリーの膨張を放置するリスク

こちらでは、スマホ バッテリーの膨張を放置すると、どのようなリスクがあるのかについて解説します。

バッテリーが発熱・発火する

キャリアの説明によると、「スマホのバッテリーの膨張自体が直接発熱や発火につながることはない」とされています。ただ、リチウムイオンバッテリーはデリケートで、強い衝撃に弱いです。そのため、変形したり、指定外のバッテリーを使用したりすると発熱するリスクがあります。バッテリーが化学反応を起こした際に発生するガスは、スマホから漏れ出ないようにしなければなりません。そのため、企業がより良いバッテリーシートを開発し、ガス漏れを防いで安全にスマホを使用できるように努力を重ねています。しかし、うっかり落としたり、踏んでしまったりすることで破損し、スマホの電流に引火する恐れもないとはいえません。

タッチ決済が使用できない

何か物を購入した際にタッチ決済をしている人が増加傾向にあります。タッチ決済の際にはスマホの背面上部などにあるセンサーを使用しなければなりません。ところが、バッテリーが膨張するとスマホ本体が押し上げられてしまうため、センサーが反応しなくなる可能性があります。背面ガラスにセンサーがついているケースでは本体とセンサーが配線でつなげられている場合もあり、膨張によって断線する可能性もあるので注意が必要です。

スマホ本体が破損する

スマホ バッテリーが膨張しすぎると反応しなくなったり、膨張しすぎて画面が割れてしまったりする可能性があります。スマホの反応が悪くなってしまうのは、膨張によってほかのパーツに干渉してしまうからです。また、フレームの変形やバックパネルの浮きといったスマホの不具合が起こる危険性も少なくありません。スマホの修理代は決して安いとは言えないため、バッテリーだけではなく、ほかの部分まで修理が必要になってしまうと大変です。

スマホのバッテリーが膨張したときの対処法

スマホのバッテリーが膨張したとき、どのような対処法があるのかについて見てみましょう。

バッテリー交換

スマホ本体の破損がなければ、バッテリーの交換のみで問題がないケースが多いです。バッテリーのみであれば自力で交換することもできます。ただ、失敗した場合、スマホ本体も破損する可能性があるので注意しましょう。自力で交換できるかどうかが不安な場合は、キャリアショップもしくはスマホ修理の専門業者に依頼するほうが安心です。

スマホ本体の修理・交換

バッテリーが膨張したことで本体も破損してしまった場合は、スマホを修理もしくは新しいものに買い替えなければなりません。スマホ本体の修理や新品に交換する場合も、キャリアショップや専門修理業者に問い合わせてみましょう。

スマホを買い替えるときは処分方法に注意

破損して使用できなくなったスマホは、キャリアショップに持ち込めば引き取ってもらうことが可能です。また、設置されているリサイクルボックスで回収してもらうことができます。ただ、データの初期化をしても、完全消去をすることはできません。データを完全に読み取ることができない状態にするには、スマホを物理的に破壊するのが最も安全な方法です。自力で破壊することもできますが、ガラスなどの破片が散らばるのでケガをする可能性があります。もし、スマホを物理的に破壊したい場合はスマホシュレッダーの「ZAURUS」に依頼することも可能です。ZAURUSではスマホシュレッダーでデータを完全破壊し、個人情報の漏洩を防いだうえで処分することができます。

スマホのバッテリーを膨張させないためには

スマホのバッテリーが膨張するとさまざまな危険性があるため、こちらではそれを防ぐための対策を紹介します。

寿命が来たら新しいバッテリーに交換する

バッテリーの膨張の原因は劣化なので、寿命がきたら早めに新しいバッテリーと交換するほうが良いでしょう。たとえば、充電時間に対し、使用時間が短くなってきたことも交換時期の目安になります。また、スマホの設定からバッテリーの状態を確認できるものもあるので、チェックしてみるのがおすすめです。iPhoneであれば「設定」から「バッテリー」、「バッテリーの状態」を確認します。こちらの「最大容量」を見るとパーセントで表示された数字があり、これが低下してくると劣化が始まっている証拠です。さらに、最大容量の下にある「ピークパフォーマンス性能」ではiPhoneの最大パフォーマンス時にバッテリーが対応できる状態かどうかを確認できます。バッテリーが著しく劣化していると表示された場合は、バッテリーの交換をするのがおすすめです。

Androidはすべての機種でバッテリーの状態を確認できるわけではありませんが、対応しているものであれば「設定」から確認可能です。たとえば、設定を開き、「端末情報」「機器の状態」「バッテリー情報」の順で開いていくとバッテリーの状態がわかります。こちらの場合、バッテリーの劣化が始まっていると、内蔵電池が劣化しているという表示がされるのでわかりやすいです。

高温多湿な場所に放置しない

スマホはデリケートなものなので、高温多湿な場所で放置したままにしておくと本体が変形したり、バッテリーの液漏れ・発熱につながったりする恐れがあります。特に、火のそばや直射日光が当たる場所、炎天下の車内などに放置するのは危険です。JAFが実施したテストでは、気温35度の晴れた日に駐車した車の中は、わずか30分で45度にまで上昇しました。また、サンシェードの装着や窓を開けておいたとしても、車内温度の上昇を防ぐことができないことがわかっています。

このように、高温になっている場所に置いておくと、変形や破損しなかったとしてもスマホの一部や電池パックが熱くなってしまうため、手にやけどをしてしまう可能性もあります。これはいわゆる「熱暴走」と呼ばれる状態で、バッテリーに問題が起こらなかったとしても、スマホの機能にさまざまな不具合が出てしまい、結果的に故障につながることも多いです。湿度が高い場所もバッテリーに良い環境とはいえません。湿度対策がされているスマホは多いですが、結露には弱いです。スマホ内に結露が発生すると、音が聞こえなくなる、バグが起こるといった不具合が出てしまいます。そのため、窓際に放置したり、温度差がある場所に持ち込んだりするのは避けたほうが良いでしょう。

スマホのバッテリーが膨張したらバッテリーの交換を検討しよう

スマホのバッテリーが膨張したときは、寿命が間近になっている可能性が高いです。放置するのではなく、必要に応じてバッテリーを交換したり、スマホの修理や買い替えを検討したりしましょう。もし、バッテリーの膨張によってスマホ本体が破損した場合は処分を検討しなければなりません。その際は、スマホシュレッダーでデータの完全消去ができる「ZAURUS」に気軽に問い合わせてみるのも良いでしょう。