スマホの処分にはリスクがいっぱい!物理的破壊をおすすめする理由とは?

使わなくなったスマホが誰かの手に渡るとデータを悪用されかねません。そうならないように、しっかり処分するようにしましょう。ただし、処分にはリスクも潜んでいます。安全にスマホを処分したいのであれば「物理的破壊」がおすすめです。この記事では、スマホを物理的に破壊することが望ましい理由について解説していきます。

スマホ処分の裏に潜むリスクとは?

単に捨てるだけでもスマホは処分できます。しかし、その裏にはリスクがあるのでおすすめできません。ここからは、スマホを手軽に処分してしまうリスクについて説明します。

データ漏洩のリスク

そもそもスマホは持ち歩き可能なパソコンのようなものです。メモリとソフトを一緒に持ち歩いているようなものなのです。ですから、内部には大量のデータが蓄積されています。しかも、電話やメールの機能も備わっているので、ユーザー本人はもちろん、家族や友人の個人情報も入っています。場合によっては、住所やIDまで特定されかねません。それに、電子マネーを利用する際、スマホを介する人も増えてきました。スマホを調べれば、その人の銀行口座や暗証番号、クレジットカードの情報まで抜き出すことも可能なのです。

これらの情報が漏れてしまう危険を解消するため、ほとんどの人は処分前にデータを初期化するでしょう。しかし、データが深層部に残っていれば、そこから再現することもできます。そのデータからクローンスマホが作られる場合もあり、初期化だけでは安全といえないのです。

バッテリー発火のリスク

スマホ処分には「バッテリー発火」のリスクがあることも覚えておきましょう。スマホに内蔵されているバッテリーはリチウムイオン電池です。この電池は、高温多湿や衝撃に反応します。ときには、発火したり破裂したりすることもありえます。普通に捨てたスマホが収集されたり、運ばれたりしている間に発火するケースも珍しくありません。リチウムイオン電池は外部からの刺激に敏感なので、どのようなタイミングで発火するか予測がつきません。炎天下や急な雨、周りのゴミの水分などが引き金になることもあるでしょう。スマホが落ちたり、潰されたりして変形するのも危険な兆候です。

もしもゴミ収集車の中で発火してしまえば、大きな事故につながる恐れも出てきます。問題なのは、ユーザー自身でバッテリーを取り出せないスマホが多い点です。強引にこじ開けるのもリスクが高く、処分の際には厳重に取り扱わなければならないといえます。

レアメタル損失のリスク

スマホに使われている「レアメタル」も考慮するべきポイントです。スマホの液晶やバッテリー、基板などにはレアメタルが採用されています。製品に使われているレアメタルの量が埋蔵量を超えていることもあります。それにもかかわらず、使用済みスマホの回収率は17%ほどと決して高くありません。資源を含んでいるスマホがごみとして処分されると、再利用の可能性が消えてしまうのです。こうした状況を受けて、社会的にスマホをリサイクルする流れは大きくなってきました。たとえば、2020東京オリンピック組織委員会は、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」を立ち上げています。そして、使用済みスマホから金属を抽出し、メダルを製造しました。ここでは、レアメタル以外の貴金属やベースメタルが使われています。

中には、「スマホに含まれているレアメタルは少量に過ぎない」と考える人もいるでしょう。しかし、レアメタルは世界的に希少であり、産出国も限られています。スマホに含まれている分を無視していては、数年から数十年で枯渇してしまうこともありえます。もしもスマホをごみとして扱い、焼却や埋め立て処分されてしまえばレアメタルを取り出せません。こうした状況が続くと、そもそもスマホを大量生産するのも難しくなっていくでしょう。

処分時のリスクを減らす方法は?

個々人の意識次第で、スマホを処分するリスクは減らせません。この段落では、具体的な心がけを紹介していきます。

データ漏洩のリスクを減らす方法

スマホのデータ漏洩を防ぐためには「データを残さないこと」「データを取り出せなくすること」の2点が重要になります。まず、処分前にデータをしっかり消去しておきましょう。バックアップを取ったうえで、スマホを初期化しておきます。ただ、初期化するだけではスマホのデータを完全に消し去れるとは限りません。技術のある人間の手に渡ってしまえば、深層部を探ってデータを再現されることもありえます。そこで、スマホの物理的破壊が必要になってくるのです。物理的破壊とは、スマホを修復できない状態まですることです。そこまで徹底的に破壊すれば、どのような技術者でもデータを取り出せません。理想的なのは、スマホ専用の裁断機を使うことです。スムーズに破壊できるうえ、粉々にできるのがメリットです。

バッテリー発火のリスクを減らす方法

劣化によってバッテリーは発火しやすくなります。そのため、古いバッテリーをスマホに入れたまま捨てることは非常に危険だといえます。ささいな気温の変化や衝撃で、いつ発火するか分かりません。事故のリスクを解消するには、スマホからバッテリーを取り出しておくことが大前提です。ただし、ユーザー自身がバッテリーを取り出すのは危険な行為です。そもそも作業自体が難しいうえ、バッテリーを誤って傷つけてしまうとその場で発火しかねません。あるいはバッテリーが破裂してしまい、ユーザーが怪我をする恐れも出てきます。

そうならないよう、メーカーや信用できる業者に作業を依頼しましょう。専門家なら技術を有しているので、バッテリーを安全に取り出せます。そのうえで、本体とは別にバッテリーを回収してもらうのがおすすめです。

レアメタル損失のリスクを減らす方法

スマホに使われているレアメタルは、できる限り回収してリサイクルすることが重要です。そのためには、ゴミとして捨てるのは望ましくありません。ゴミのまま焼却されたり埋められたりしたら、レアメタルを再利用するのは不可能だからです。たとえば、スマホを買い替えるタイミングで本体をキャリアに回収してもらうのはひとつの方法です。大手キャリアは回収した本体をリサイクルしているので、レアメタルも抽出されるでしょう。

確実に再資源化される方法を選ぶなら、スマホシュレッダーで物理的破壊してもらうのも得策です。情報漏洩の危険は確認するべきではあるものの、細かく裁断されたパーツからレアメタルを取り出す流れとなります。バッテリーを抜いたうえで、ユーザー本人の前で破壊が行われるのも安心できるポイントです。

スマホシュレッダーで破壊がおすすめ

安心してスマホを処分するのであれば、スマホシュレッダーによる物理的破壊がぴったりです。データを深層部から破壊できるので、情報漏洩のリスクを防げます。また、バッテリー発火やレアメタル損失といった懸念事項も解消できます。スマホシュレッダーZAURUSなら、バッテリーを取り出す作業から引き受けてくれます。そして、ユーザー立会いのもと、スマホを細かく粉砕していくので不安がありません。証拠として、破壊の瞬間を写真や動画撮影することも可能です。しかも、ZAURUSは粉砕後の破片を回収し、各種レアメタルに分類してリサイクルしています。ZAURUSで破壊されたスマホはゴミとして扱われることなく、再資源化に役立っているといえます。