私たちの使用済スマホはどこへ行く

E-Wastet(電子廃棄物)という存在をご存知でしょうか?

国連環境計画が出した「E-Waste問題解決イニシアチブ」という報告書によれば、E-wasteの量は今後も増加し続け、2050年には現在の2倍を超える年間およそ1億1100万トンに達するだろうと予測されています。

一方、E-Wasteのわずか20%程度しかリサイクルされていないのが現状です。

世界最大のE-Wasteの墓場と呼ばれるエリアは、東京ドーム30個分を超えるアフリカのアグボグブロシー地区です。この地域に住む人の多くは、世界各地から集められた電子廃棄物を燃やすことで銅など鉄を抽出し生計をたてています。


技術や設備のないこの場所で電子廃棄物を燃やすことで大気汚染や、健康被害、大規模火災など多くの人々が病気やケガの犠牲になっているのが現実です。

鉱物を巡る児童強制労働の現状

欧州では、スマホ・ノートパソコン・電球・宝石などの製品によく使われる、いわゆる「紛争鉱物」についての報告を企業に義務付けた新しい規制の枠組みが出来ようとしています。
社会問題となっている紛争鉱物とは、アフガニスタン、コロンビア、コンゴ民主共和国、ジンバブエなどの、紛争地域または危険度の高い地域で採掘された金、タンタル、タングステン、錫(すず)です。
このような紛争鉱物の取引による利益は武装集団の資金源となる可能性があり、また特に子どもに対する人権侵害を助長します。
紛争鉱物の採掘は主に小規模な採掘現場で行われ、そこでは(しばしば児童による)強制労働が現実となっています。
危険な労働環境であることから、鉱山での児童労働は最も悪質な児童強制労働の一つに数えられています。

環境汚染とレアメタル産業

ひとり1台が当たり前になったスマホ。
私たちの生活に不可欠な存在になりました。
この便利さの裏側に世界規模での環境汚染の存在があります。
スマホ生産に使われている部品の原材料には、地球上に限られた量しか存在しない「枯渇性」の資源と呼ばれている金属や鉱物(レアメタル)が不可欠です。
レアメタルを精錬するには多くの水が必要で、精錬使用後の水には酸や重金属等の不純物が多く含まれています。
世界的な電子機器市場の目覚ましい成長の過程で、大気汚染をもたらし、土壌を重金属で汚染、鉱山の廃棄物を多くの河川に流出させています。
その結果、世界的環境汚染をもたらしています。

地殻からのレアメタル採掘は経済成長と引き換えに環境破壊という代償をもたらしているのです。

枯渇資源のレアメタルをZAURUSで再資源化

スマホの原材料として使われているレアメタルのうちコバルト、ニッケル、パラジウムなどは2050年までに現在の埋蔵量を完全に使い切ると言われ、ICチップの原材料である金・銀・銅・スズに関しても2050年までに埋蔵ベースを超えると言われています。
このまま消費を続ければ、これらの資源は枯渇します。
つまり、スマホをはじめレアメタルを使用する電子機器は生産出来なくなるという事になります。
この資源枯渇の問題はスマホを使用する私たちが今まさに対応しなければなりません。
ZAURUSではバッテリーからはレアメタルのCo(コバルト)とNi(ニッケル)、破砕物からはレアメタルのPd(パラジウム)、Cu(銅)等を回収し、資源枯渇問題に対応する再資源化(サーキュラーエコノミー)を実現します。
リチウムイオンバッテリー再資源化

コバルト ニッケル

スマホ本体破砕物レアメタル再資源化

パラジウム タンタル

Circular Economy(循環経済)の拡大

お客様の大切なスマホ内のデータ漏洩・火災のリスクから守る事と同じように、環境も守りたい。
再生可能な貴重な資源を、特定の誰かが犠牲になることなくリサイクルしていきたい。
私たちの住む地球にやさしい持続可能なサービスを提供したい。

そんな想いがZAURUSのサービスに込められています。

※ZAURUSは恐竜のザウルスをイメージしています。スマホをバリバリ食べてレアメタル(資源の卵)を生み出します。

このサービスが国内スマホユーザーにとって、また未来の地球にとって良い貢献が出来るようサービスを拡大していきます。
ZAURUSで気軽に
SDGsに参加しよう!
ZAURUSUではSDGsに賛同し以下の8つの目標を掲げ、お客様と一緒に取り組んでいきます。
※SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
2015年9月の国連サミットで採択。国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
CO削減