リチウムイオンバッテリー(リチウムイオン電池)を捨てたくても処分方法がわからず、そのまま放置している人もいるのではないでしょうか。
しかし、そのままでは交換する度に使用できないバッテリーが増えてしまいます。
そこで、「この記事ではリチウムイオンバッテリー(リチウムイオン電池)の正しい廃棄方法」「可燃ゴミもしくは資源ゴミとして捨てるリスク」などについて解説します。
目次
リチウムイオンバッテリーとは
リチウムイオンバッテリーはプラス極、マイナス極、電解質の3つで構成されており、化学反応が起こることで充電や放電を行います。
電池には放電のみを行う一次電池と繰り返し充電ができる二次電池がありますが、リチウムイオンバッテリーは二次電池です。
そのなかでも、小型で軽量なタイプなため、幅広い製品に使用されています。
正しく使用すれば安全性が高いことから、リチウムイオンバッテリーはノーベル賞の受賞対象になっていることも有名です。
リチウムイオン電池の種類と特徴
リチウムイオン電池はその高いエネルギー密度と長い寿命で知られ、スマートフォンやノートパソコンから電気自動車や病院などの非常用電源に至るまで幅広い用途で使用されています。
リチウムイオン電池は主にコバルト、ニッケル、マンガン、鉄などの材料を用いたカソード(陽極)と、グラファイト(カーボン材料)のアノード(陰極)で構成されています。
これらの素材の組み合わせによって、電池の容量、出力、安定性、寿命などが決定されます。
例えばコバルト系は世界で初めて開発されたリチウムイオン電池ですが、製造コストが高く熱暴走のリスクがあります。
一方、鉄(リン酸鉄)を用いたリチウムイオン電池は耐熱性(熱安定性)が高く製造コストも低いですがエネルギー密度はやや低めです。
リチウムイオン電池のもう一つの特徴は従来のニカド(ニッケル・カドミウム)電池やニッケル水素電池と比べてメモリー効果がほとんどないことです。
これにより継ぎ足し充電を行っても100%蓄電容量を利用することができるため、モバイル機器に適した電池となっています。
また1か月で1~10%と自己放電率も低いため長期間使用しない場合でも電池の充電が長持ちします。
リチウムイオン電池はその多様な種類と特性を理解し適切な使い方をすることで、最大限のパフォーマンスを発揮しつつ安全に使用することができます。
それぞれの電池タイプに応じた適切な取り扱いと廃棄方法を知ることが重要です。
種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
コバルト系 リチウムイオン電池 |
・世界初のリチウムイオン電池 ・合成が比較的容易 ・取り扱いが簡単 ・希少金属のため生産コストが高い ・熱暴走の危険性が高い ・採掘による環境汚染のリスクがある |
・モバイルバッテリー |
ニッケル系 リチウムイオン電池 |
・大容量かつ高電圧 ・熱暴走のリスクが高い ・安全性に問題がある |
・実用化が困難 |
NCA系 リチウムイオン電池 |
・ニッケル・コバルト・アルミニウムの化合物 ・大容量で高電圧 ・発熱量が少なく耐熱性が高い ・生産コストが比較的高い |
・医療機器 ・電気自動車 |
マンガン系 リチウムイオン電池 |
・安価なため生産コストが低い ・発熱や発火のリスクが低いため安全性が高い ・電圧が高いため高出力 ・寿命が短い |
・電気自動車 |
チタン酸系 リチウムイオン電池 |
・安全性が高い ・劣化が遅く寿命が長い ・リサイクルしやすく環境への影響が少ない ・エネルギー密度が低い |
・モバイル医療機器 ・大規模蓄電システム |
リン酸鉄系 リチウムイオン電池 |
・安全性が高い ・サイクル寿命が長い ・耐熱性が高い ・エネルギー密度が低い |
・電動工具 ・電気自動車 |
三元系 リチウムイオン電池 |
・ニッケル、マンガン、コバルトの化合物 ・エネルギー密度が高い ・安全性が高い ・低温時の放電特性に優れる |
・医療機器 ・電気自動車 |
リチウムイオン電池の寿命と性能の低下
リチウムイオン電池の寿命は一般的なスマートフォンに搭載されているバッテリーで300~500回の充放電サイクルが可能とされています。
ただし電池の寿命は充放電の回数だけでなく使用方法や環境など多くの要因によって影響を受けます。
例えば高温環境下での使用や完全放電の繰り返しは電池の寿命を縮める原因となります。
電池の性能低下は内部抵抗の増加や活物質の劣化により発生し、リチウムイオン電池も使用するごとに徐々に充電容量が低下していきます。
これは充放電サイクル中に発生する化学反応によるもので、特に完全放電からの完全充電を繰り返すと電池の劣化が加速します。
さらに長期間の使用により電池内部のリチウムイオンが減少し、その結果、電池の持続時間が短くなります。
これらの性能低下を避けるためには完全充電状態を保つより、20%~80%の範囲で適切な充放電を行うことが推奨されます。
また、極端な高温または低温での使用環境を避け、適切な充電器を使用することも重要です。
これらの対策によってリチウムイオン電池の劣化を防ぎ、寿命を延ばすことができます。
リチウムイオンバッテリーが使われている電化製品
リチウムイオンバッテリーはスマホを含めた携帯電話以外にも、ノートパソコンやタブレット、モバイルバッテリー、デジタルカメラ、ビデオカメラなどに使用されています。
また、電動アシスト自転車や携帯ゲームもリチウムイオンバッテリーで動いている製品です。
これらは一部の例であり、日常生活で普段から使用しているものにもリチウムイオンバッテリーを使用しているものはさまざまあります。
リチウムイオン電池のメリット・デメリット
リチウムイオン電池の主なメリットは高いエネルギー密度であり、小型で軽量ながら長時間の使用が可能な点です。
また自己放電率が低く長期間放置しても電池の充電が保たれるため、モバイル機器や電気自動車などで広く利用されています。
さらに、メモリー効果がほぼなく継ぎ足し充電を行っても電力を使い切るまで電圧低下が起きません。
一方で、リチウムイオン電池にはいくつかのデメリットもあり、その一つが過熱や内部短絡(ショート)による安全性の問題です。
特に不適切な使用や損傷がある場合、発火や爆発のリスクがあり、安全な取り扱いが非常に重要です。
また、一定回数以上に充放電を繰り返すと性能が急速に低下するため定期的なチェックと交換が必要です。
コスト面では製造に高価な材料が使用されるため、他のタイプの電池に比べて価格が高くなってしまいます。
これらのメリットとデメリットを総合的に考えるとリチウムイオン電池は有用で利便性が高いバッテリーです。
しかし特に安全性に関して注意する必要があるため、適切な取り扱いとメンテナンスを行ってリスクを最小限に抑えることが重要です。
メリット | デメリット |
---|---|
エネルギー密度が高い (小型軽量にしやすい) |
発火や爆発のリスクがある |
自己放電率が低い (長時間使用できる) |
生産コストが高い |
メモリー効果がほとんどない (残量があるときに電圧低下が起きない) |
過充電/過放電に弱い (内部劣化が進む) |
リチウムイオン電池の安全で正しい使い方
リチウムイオン電池を不適切に扱うと、バッテリー寿命を縮め、最悪の場合は発火や爆発が発生してしまう可能性があります。
そのため、安全に取り扱うためには正しい使い方を心がける必要があります。
リチウムイオン電池の安全性を保つためには使用する環境や保管場所の温度管理を行う必要があります。
極端な高温または低温の環境での使用は避け、保管する場合は10~25℃で直射日光の当たらない清潔で乾燥した場所が理想的とされています。
特に高温の状況下での充電は過熱状態になる原因なので避けるべきです。
またリチウムイオン電池は完全に放電すると劣化しやすくなるため、充電の管理が重要です。
リチウムイオン電池のバッテリー寿命を長持ちさせるには充電率を20~80%に保つことが効果的とされています。
そのため電池が完全に空になる前に充電を行い、最大残量を80%までに留めておくことがベストの状態となります。
使用していないリチウムイオン電池も一定期間ごとに少し充電しておくと長持ちさせることができます。
さらに、物理的な衝撃や圧力から電池を保護することも重要です。
電池が損傷を受けると、内部短絡(ショート)や発火のリスクが高まります。
不要になった電池は、地域や自治体で指定された方法で適切に廃棄またはリサイクルしてください。
リチウムイオンバッテリーの廃棄方法を間違えると危険
リチウムイオンバッテリーは廃棄方法を間違えてしまうと、さまざまな危険があるので正しく処分しなければなりません。
そこで、こちらでは、リチウムイオンバッテリーの間違えた廃棄方法によるリスクについて解説します。
発熱・発火する危険がある
リチウムイオンバッテリーは非常にデリケートであるため、扱いには十分気を付けなければなりません。
利便性が高い一方で、発熱や発火が発生するリスクがあるからです。
発熱や発火の原因は主に内部の化学物質のバランスが崩れたり、物理的な損傷や過充電によって引き起こされます。
外部からの衝撃など何らかの原因でバッテリーが変形したり破損してショートすると、内部温度が急激に上昇して、最悪の場合、発火や爆発に至る可能性があります。
そのためリチウムイオン電池が損傷した場合や異常な発熱、膨張が発生した場合は直ちに使用を中止し適切に処理・処分する必要があります。
さらに長期間使用しないリチウムイオン電池は高温多湿を避け、涼しく乾燥した環境で保管し、定期的なチェックと適度な充電状態で維持することが効果的です。
また処分する際に「リチウムイオンバッテリーの処分方法がわからない」「処分をするのが面倒」といった理由で可燃ゴミや資源ゴミで出してしまう人もいます。
これは、ゴミ収集車やリサイクル工場で発火事故が起きたという報告がされている危険行為です。
リチウムイオン電池は安全に処分する必要があるため、地域によって定められた処分方法やガイドラインに従う必要があります。
端末ごと捨ててしまうと情報漏洩のリスクがある
リチウムイオンバッテリーの寿命などを機会にスマホやパソコンなど、端末ごと処分したい人も少なくありません。
しかし、そのまま処分すると発火する恐れがあるだけではなく、内部にある個人情報が漏洩するリスクもあります。
特に、スマホにはフラッシュメモリが内蔵されており、データを初期化するだけでは完全なデータ消去ができません。
データの消去をできるのは表面的な部分のみで、メモリ内部にはしっかり情報が残されてしまっています。
もし、ゴミとして処分したとしても、第三者の手に渡る可能性がないとは言い切れない状態です。
データの情報漏洩を完全に防ぐことができる廃棄方法は、スマホを物理的に破壊することです。
ところが、リチウムイオンバッテリーは穴を開けて処分すると、発火や爆発の可能性があります。
そのため、キャリアショップや端末販売業者に処分を依頼する場合はデータの消去を行うのみであることが多いです。
情報漏洩が不安な場合は、完全にデータの消去ができる専門業者に依頼する必要があります。
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リチウムイオンバッテリーの廃棄方法
リチウムイオンバッテリーは、リサイクル協力店や産廃排出協力店に持っていくと回収してもらうことができます。
電器店には回収ボックスがあるので、そちらに持っていくのもひとつの方法です。
「充電式電池リサイクルBOX」が設置されている場合、一般社団法人JBRCのホームページで最寄りの店を検索できます。
ただ、下取り回収になるケースもあるため、事前に必ずリサイクル協力店に確認をとっておきましょう。
また、区の「燃やさないゴミの日」に集積所に持っていくことも可能ですが、自治体のルールがあるため、そちらに従ったうえで出す必要があります。
磁力に反応することから分別しやすい乾電池と違い、リチウムイオンバッテリーは磁力に反応しません。
燃えるゴミの日に出してしまうと、その中からバッテリーを見つけ出して分別するのは不可能に近く、大事故につながったケースもあります。
家庭用リチウムイオン電池の廃棄方法
家庭で使用されるリチウムイオン電池を適切に廃棄することは環境保護と安全を確保する上で非常に重要です。
リチウムイオン電池の廃棄は3R政策(リデュース・リユース・リサイクル)を推進する「資源有効利用促進法」により回収とリサイクルが義務付けられています。
そのためリチウムイオン電池は一般のゴミとして捨てることはできず、自治体が指定する収集場所、またはリサイクル施設に持ち込む必要があります。
多くの地域では電池の回収ボックスが設置されており、このボックスを利用して廃棄することができます。
一般的に廃棄する前に電池の端子部分を絶縁テープで覆うことが推奨されます。
これは電池間の電極の接触によるショートを防ぎ、発熱や発火を防ぐための処置です。
また電池が損傷している場合や膨張している場合は通常の回収ボックスに入れるのではなく、出来るだけ衝撃を与えないようにして缶ケースなどの耐火容器にいれて安全に保管し地域のリサイクルセンターにすぐに相談しましょう。
また地域によって廃棄ルールやガイドラインが異なる場合があるため、自治体のウェブサイトやリサイクルセンターで詳細な情報を確認し適切な手順に従って処理する必要があります。
自身や周囲の安全と環境を保護をするために家庭用リチウムイオン電池は正しく廃棄することを心がけましょう。
事業所・業務用リチウムイオン電池の廃棄方法
事業所や業務用で使用されるリチウムイオン電池を廃棄する場合、家庭用電気機器であっても産業廃棄物に分類され厳格に規制されています。
そのため適正に処分を行わなかった場合、法的な罰則が科せられる可能性があります。
業務用のリチウムイオン電池は大容量であることも多く、不適切に処理すると火災などの危険や環境汚染を引き起こす可能性があるため特に注意が必要です。
廃棄する場合はまず処理認可を受けた地域の産業廃棄物処理業者に連絡を取ります。
産業廃棄物処理業者はリチウムイオン電池に専門的な処理を行い、適切なリサイクルや廃棄を担います。
電池を処理業者に引き渡す際には下記のような点に注意する必要があります。
電池の端子部分を露出しない(ショートしないようにテープなどで絶縁する)
電池を機器から取り外す(※取り外しが困難な場合は業者に相談する)
ニカド電池、ニッケル水素電池など種類の違う電池は分別して分類が確認できるよう表示する
その他の廃棄物と分別する
濡れたり損傷しないように安全に梱包する
また、事業所では廃棄する電池の管理記録を適切に保管することが義務付けられています。
この管理記録には廃棄する電池の種類、数量、廃棄日、処理業者の情報などが含まれています。
事業所や業務用のリチウムイオン電池の廃棄には法的な義務と環境保護の責任が伴います。
適切な廃棄プロセスを理解し実行することで安全に廃棄することができ、環境への影響も最小限に抑えることができます。
専門業者と連携し適切な手続きを踏むことが、事業所における責任ある廃棄方法となります。
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リチウムイオンバッテリーを廃棄するときに注意すべきポイント
リチウムイオン電池の廃棄は安全性と環境への影響を考慮して慎重に行う必要があります。
リチウムイオン電池には環境に有害な化学物質が含まれており不適切な廃棄方法は土壌や水質の汚染を引き起こす可能性があります。
また、内部の化学反応により発火のリスクが伴うため、地域で定められたルールに従って廃棄することが重要です。
ここでは、一般的なリチウムイオン電池を廃棄するときに注意すべきポイントを紹介します。
リチウムイオン電池を廃棄するときの注意点
スマホを粗大ゴミや資源ゴミとして出すときは、リチウムイオンバッテリーが残っていないかどうかを必ず確認しましょう。
バッテリーが入っているまま処分すると、爆発や火災など大きな事故につながる可能性があるからです。
処分する前にバッテリーを取り外したうえで必ず出力端子に絶縁テープを貼り、ショートによる発火を防がなければなりません。
絶縁テープは電池類の処分の際には必ず使用するものであるため、前もって購入しておくと便利です。
ホームセンターなどで数十円~100円前後で購入することができます。
ほかには、バッテリーの解体もやってはいけない行為なので、興味本位で行わないようにしましょう。
解体してしまえば発火する可能性が低くなるだろうと安易に行動してしまう人もいますが、解体したバッテリーは回収してもらうことができません。
しかも、解体したとしても、発火や爆発事故などの可能性が完全になくなるわけではないので危険も伴います。
リチウムイオンバッテリーの処分方法がわからないときは、スマホのメーカーに問い合わせてみるのもひとつの方法です。
メーカーにもよりますが、リチウムイオンバッテリーの廃棄に関して実績がある専門業者を紹介してくれることがあります。
リチウムイオン電池のリサイクルと環境への影響
リチウムイオン電池の廃棄には「資源有効利用促進法」によってリサイクルマークの表示、メーカーによる回収、再資源化などが義務付けられています。
リチウムイオン電池に含まれるリチウム、コバルト、ニッケルなどの希少金属(レアメタル)は適切に処理することでリサイクルすることが可能となります。
またこれらの貴重な資源をリサイクルすることで新たな採掘を減らすことができ環境への負担を軽減することができます。
リチウムイオン電池をリサイクルするには、電池を安全に分解して有用な材料の抽出を行います。
この過程では電池内の化学物質を安全に取り扱い、環境に悪影響を与えないように配慮する必要があります。
リサイクルされた材料は、新しい電池の製造や他の製品への応用に利用されます。
しかし、リチウムイオン電池のリサイクルには技術的な限界やコストの問題もあるため、全ての電池が効率的にリサイクルされているわけではありません。
今以上にリサイクルを促進していくには、技術的な進歩と共に消費者や企業、行政機関の協力が不可欠です。
環境に配慮した正しい廃棄とリサイクルを行うことで有限な資源の保護と環境汚染の防止に貢献することができます。
スマホやパソコンなど端末ごと安全に廃棄する方法
スマホやパソコンなど端末の廃棄する際には、記録されたデータの流出やリチウムイオン電池の発火に気を付ける必要があります。
ここでは「個人情報を漏洩させない」「火災を起こさない」ための廃棄方法について解説します。
個人情報の漏洩を防ぐ廃棄方法
リチウムイオンバッテリーだけではなく、端末も丸ごと廃棄するのであれば、個人情報漏洩を防止する必要があります。
自分でスマホを使ってデータの初期化をすることも可能ですが、それだけでは専門的な知識がある人であれば簡単にデータの復旧ができてしまうので安全とはいえません。
リサイクル回収BOXに持っていくことは比較的簡単な処分方法ではありますが、情報漏洩を完全に防ぐためにはスマホを物理的に破壊するのが最も適した方法です。
ただ、端末内のメモやSDカード、SIMなどデータはさまざまな場所に分けて保存されています。
そのため、自力で処分しようとハンマーや金槌などで物理的破壊をしても、完全に破壊ができない可能性があるので注意が必要です。
キャリアショップではデータの消去をしてもらうことはできますが、目の前でスマホを物理的に破壊してもらうことができません。
これはリチウムイオンバッテリーの発火・爆発の危険性を考えているからです。
キャリアショップ側で責任をもって処分をしていたとしても、目の前できちんと物理的な破壊をしてもらわなければ安心できないという人もいるのではないでしょうか。
そのような場合は、スマホを完全に粉々になるまで破壊できる専用シュレッダーがある「ZAURUS」のような業者に依頼するのが安心です。
スマホシュレッダーは総務省も推奨しているスマホの処分方法であり、目の前で破壊をしてくれる点も好評となっています。
たとえば、ZAURUSであれば店頭に到着してから書類を記載し、スマホを物理的に完全破壊するまでの時間はわずか15分程度です。
必ず目の前で破壊することから情報を漏洩されてしまう可能性は極めて低く、リチウムイオン電池の回収も同時に行っているため、安全にスマホを処分することができます。
安全な廃棄のためのポイント
リチウムイオン電池を安全に廃棄するにはいくつか重要なポイントがあります。
まず、リチウムイオン電池は通常のごみとして捨てることはできません。
これは電池が破損して内部の化学物質が漏れ出ることで環境汚染や火災が発生する可能性があるためです。
廃棄したい場合は地域のリサイクルセンターや指定された回収場所に持ち込む必要があります。
次にリチウムイオン電池を廃棄するまでの間は安全に保管しておく必要があります。
直射日光を避けて10~25℃で温度が安定した環境が保管場所として適しています。
また、ショートによる発熱や発火を防ぐために電池の端子部分が他の金属や電池と接触しないようテープなどで覆う必要があります。
リチウムイオン電池を廃棄する際には地域のルールやガイドラインを確認し正しい手順に従って処理することが重要です。
これらのポイントを守ってリチウムイオン電池を安全に廃棄することで、自身と環境を守ることができます。
火災リスクと廃棄時の注意点
リチウムイオン電池は破損したり変形すると発火する可能性があるため、廃棄する際には注意が必要です。
誤って一般のゴミに出してしまうと、収集車やゴミ処理場、リサイクルセンターでの火災につながる恐れがあります。
リチウムイオン電池はリサイクルが義務付けられているため、必ずメーカーの回収や所定の場所にあるリサイクルボックスなどで廃棄する必要があります。
また、リチウムイオン電池を廃棄する前に完全に放電されていることを確認します。
電池に残っている電力が原因で発熱する場合もあるため、完全に放電させてから処理すればより安全に廃棄できます。
そして電池の端子部分をテープで覆って絶縁することで、他の電池や金属との接触によるショート発火を防くことができます。
また損傷したり膨張しているリチウムイオン電池には特に注意が必要です。
廃棄できるまでの保管中や回収後に発熱・発火する恐れがあるため、廃棄するまでは缶ケースなど耐火容器に入れて安全な場所に保管し、速やかに処分できるように地域のリサイクルセンターに相談しましょう。
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リチウムイオンバッテリーは適切に廃棄しよう
リチウムイオンバッテリーは燃えるゴミと一緒に捨てると、回収車の中で押し潰されて発火・爆発する危険があります。
また、回収車で無事に運搬された場合でも、その先のゴミ処理場やリサイクルセンターで発火・爆発して火災の原因となったケースが散見されます。
そのため、電気店などにあるリサイクル回収BOXに持ち込むようにするのが安全です。
ただ、データの消去を行っても専門知識があれば復旧することは可能なので、情報漏洩を完全に防止したい場合は、「スマホ処分 ZAURUS」のスマホシュレッダーによる物理的破壊でスマホを廃棄することがおすすすめです。
「スマホ処分 ZAURUS」では端末の粉砕と同時にリチウムイオン電池の回収も行っているため、データ消去と火災防止の両面から安全に端末を処分、リチウムイオン電池を廃棄することができます。
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